序章
体調不良悪化により、当初の予定よりだいぶ遅れました。
本当にすみませんでした。
理由なんてないんだ。ただなんとなく。
自殺サイトの会員になって、練炭自殺に参加する。
そして目を閉じ、静かに永遠の眠りにつこうとしていた。
しかし、車の窓を塞ぐガムテープをはがす音で目が覚め、車の外に人がいる事に気付く。
「おやおや、またですか。そんなにいらない命なら、私がもらいますね」
気づけばそこは、どこかの寮みたいなところのリビング?
僕はソファーの上に寝ている。
「……ここは…?」
ポツリと戸惑いの声を漏らす。
「あ、やっと起きた~。みんなあんた待ちだったんだからね~」
「みんな?」
周りを見ると、僕以外に6人の男女がいた。
「あの…」
『やっと皆様お目覚めになりましたね』
無機質な声が、部屋の天井にあるスピーカーから聞こえる。
「ちょっと!これがどういうことなのか説明しなさいよ!」
さっき僕を起こしてくれた女性が、威勢良く発言する。
『今からします』
声の主はコホンと咳払いを1つして、再びしゃべりだす。
『あなたたちは全員自殺経験がある方。1度だけの方もいれば、何度も繰り返す方もいる。そんないらない命なら、私にくださいな』
「意味がわからないね」
「……理不尽…ゴホッ…」
「つか、ここどこだ?」
それぞれ思い思いの言葉を話していく。
『皆様どうか落ち着いてください。これは心理実験なのです。すべてを監視させていただいています』
その言葉にみんなが騒めく。
「それじゃあ、お風呂とかトイレはどうですの?」
『トイレと浴室には監視カメラはありません。しかし、寝室にはあります』
「……あの?」
優しそうな雰囲気の人が、手を上げる。
『なんでしょう?』
「これが心理実験ならば、私たちは何をすればいいのですか?」
『ただ7日間過ごしていただければいいのです』
「なんだ。それなら楽だな」
高身長の男性が言う。
『しかし、よる9時から約1時間の予定で、自殺会議をします』
「それってなんですの?」
『自殺会議の詳しくは、その時にお知らせします』
「……ゴホ」
「訳わかんないし~」
「最悪…」
「どうしましょうか…」
しばらくみんなそれぞれに発言したあと、またあの無機質な声が聞こえた。
『では、7日間の心理実験、始めましょうか』




