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⑸『俺の小説は、破綻小説』

㈤『俺の小説は、破綻小説』



しかし、こうも、破綻、破綻、と言って居ると、どうにかしていると思われそうだな。破綻しているのは、飽くまで、生活ではなく、小説であることだけは確かだが、俺はまた、新しいフォームを取得しなければならないだろう。



誰かが、日本語の文体が崩れた時は、外国語の勉強をすると良い、と言って居たと記憶しているが、まさにそんな時期なのだろうか。ともかく、俺の小説は、破綻小説、なのであるから、外国語で書かれた他者の小説を翻訳すれば、破綻小説にはならないだろう。



そのことは明瞭なのである。しかし、今更、翻訳にエネルギーを使う余裕もないのであって、ではどうすれば良い、という感じだが、まあ、破綻小説の先にあるものを、会得したい、という心がけが大切なのではないか、そう思い始めた。

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