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最高魔力の能力

ある日突然、異世界へ通じるゲートが開き、触れると特殊能力が得られる結晶が見つかる。

冴えない主人公がゲート内で迷ってしまう。

ひょんなことから最強能力を手に入れ、

主人公は世界征服を目論む!?

全治の結晶を1ヶ月と少しで学び終えた。次は水魔の結晶について学ぶと先生から連絡があった。

また、今回の授業がこの学期最後の授業で今日から長期休暇に入ると報告された。



俺は寮に戻った。

課題も終え、することがなかったので、図書室に行ってみることにした。



図書室に着くと、前から気になっていた貴重な本が保管されている部屋に向かった。




部屋に入るとモワッとこもっている感じだった。

適当に1冊手にとって読んでみるとそこには英語が書かれていた。


「解読不能って英語のこと?」

俺は英語があまり得意ではないため、現実世界に持っていき、翻訳しようと決めた。


他の本も英語で書かれているのか気になり、手にとって読んでみた。


その本は英語で書かれていると思いきや、ローマ字の日本語で書かれていた。

(ローマ字なら読めるぞ)と思いながら本を読み進めて見る。


そこには、ある結晶について書かれていた。


「じ、ゆ、、みょ、、う、けしょう

....寿命の結晶!?

そうだ寿命の結晶だ。

これも現実世界に持っていってスマホのQWERTYで打ちこんだ方が早いな。」

そう思いながら借りようと受付まで持っていったら、変な目で見られた。

(多分、読めるわけないと思われてんだろうなぁ

というかこういう本って借りれるんだ。)

そう思いながら2冊の本を自分の部屋まで持って帰る。






長期休暇は3ヶ月ほどある。

その間現実世界へ戻ろうと思い、諸々の荷物の準備をする。



翌日、俺は荷物を持ってまたあの洞窟へと向かった。




現実世界に戻ると俺が異世界に行った時間だった。

「やっぱりこっちの時間は止まってるんだな。」

と小声で呟く。


家に帰り、すぐにスマホを開く。

「うわぁ~、バイト先からだ。」

5日間ほどスマホを確認していなかったことになる。

もちろんバイトも無断欠勤だ。

恐る恐るメッセージを開いてみると案の定、罵詈雑言が送られてきていた。


「まあ、バイトやめるか。」

俺はそう言いながら異世界の図書室で借りたローマ字の本を打ち込んで見た。


「寿命の結晶

魔界の入り口にいる魔族を倒すことで稀に入手できる希少な結晶。

人の寿命を奪ったり、人に与えたりできる強力な結晶...」


「なるほど。

魔界の入り口は中央国家から100km以上離れた場所にある火山の麓。。。か」

俺はそう言いながら本を閉じる。


「問題はこっちだ。

俺、英語苦手なんだよなぁ。」

そう言いながら高校時代に使っていた英和辞典を引っ張り出す。

英和辞典とスマホを駆使してなんとか翻訳できたが、本の内容を把握する頃には、まる1日経っていた。


「たぶん最高魔力の結晶の名前と能力だな。」

俺が言う。


最高魔力の結晶の名前は『神の槍』と本には書かれていた。

『神の槍』の能力は、天界の物質を発生させることができ、可能性は無限である。

『神の槍』は上達すれば、使い手の思うがままを具現化させることができる。


「やっぱ、相当強そうだな。」

俺は言う。






「腹減ったな。

なんか買ってくるか。」

俺はそう言いながら財布の中を見る。

50円しか入っていなかった。


「全財産が50円とか終わってるだろ〜」

ガックリしながら俺は言う。




何かに気づいたように俺はカバンをあさる。


「あった。。。」

俺は異世界でモンスターから手に入れた炎の結晶が入った袋を抱えながら外へ出た。





「売ろうと思ったけど、買ってくれる店なんかあるのか?

30個はあるぞ。」

俺が独り言を言う。


結晶は国が管理しているため、営利目的で結晶を扱ってはいけないという法律がある。

そのため、公で結晶の売り買いはできない。


「裏の商店街...」

噂でしか聞いたことがないがヤバいものだけを売買している場所があるらしい。





俺は結晶を抱えながら、ネットに書いてあった裏商店街の入り口を手当たり次第探していた。


「ここもないかぁ」

俺はそう言いながら路地裏から出ると遠くの大通りで1人の小綺麗な女性が屈強な男を2人連れて歩いていた。


「なんだあれ?」

そう言って俺はその3人組を見ていると女性と目が合った。

その瞬間、女性の顔色が変わり、何かを男2人に話している。

俺は自分の持っているものを見て、急に焦り始めた。


「ヤッベッ

なんでバレたし。。。」

そう言いながら路地裏に戻る。


走って逃げた先が行き止まりだ。

まだ追手は近くない。

俺は『神の槍』を使い、屋根の上へと登る。

屋根を走りながらできるだけ自分の家に向かう。


「屋根の上ならバレないっしょ。」

余裕で走っていると4台のヘリコプターが近づいてくる。

ヘリコプターなんて自分には関係ないと思い、あまり気にせずに逃げる。

するとヘリコプターが俺の真上で並走してきた。


「もしかして俺目当てですか???」

その瞬間、ヘリコプターからさっきの小綺麗な女性が飛び降りる。

高すぎないか?と思ったが、

小綺麗な女性は着地直前にタイミング良く大量の水を放ち、勢いをなくす。






「はじめまして。

可憐かれんギルドの西城さいじょう朱音あかねです。

よろしく。」

と言いながら俺に握手を求めてくる。


(なんでバレたんだよぉぉーーー)

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