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魔法学校の日常

ミレアがは魔法学校の4年生となった。

順調に学校生活をこなし、全治の結晶、水魔の結晶、渦雷の結晶を無事習得した。

4年になってまた新たに「飛翔の結晶」を習得する。

飛翔の結晶は空中浮遊ができるようになる結晶である。

この飛翔の結晶で魔法学校において習得できる結晶が全て揃う。

飛翔の結晶習得後は実用訓練を中心とした授業内容となる。



「言ってしまえば飛翔の結晶は簡単です。

ただ飛ぶだけですから。

難しいのは空中浮遊しながら他の魔法を併用することです。」

年配の教師が眼鏡をクイッと位置調整しながら言う。


ミレアは310番ゲートにいた頃の反重力装置を思い浮かべ、すんなり習得できた。









実戦訓練は、実質的に魔界付近での戦闘である。魔界から脱出した魔族との遭遇戦が主となる。訓練と銘打ってはいるが、魔族との戦闘は常に危険と隣り合わせだ。脱走してくる魔族は、概して弱いが、生徒たちは容赦なく、集団で一方的な攻撃を加える。




「はぁ、なーんかこんなんじゃさぁ。

こっちが悪者みたいじゃん。」

キャートがつぶやく。


「まぁ、魔族なんだからいいんじゃない?

優しさが出て判断を誤るとやられるよ。」

ミレアが言う。


「でもさー、これいじめじゃん。

ウチラが多対一でも丁度いいくらいの魔族がでてこないかな?」

キャートが言う。


「なにそれ、フラグ?」

冗談交じりにミレアが言う。

ミレアの発言もフラグになってしまった。





この会話のすぐ後、魔界の入り口にいた生徒たちは、それまでの比ではない、この世のものとは思えないほどのすさまじい魔力を感じた。それは、まるで深淵を覗き込んだかのような、本能的な恐怖を呼び起こすものだった。

魔界の入り口が「バチッバチッ」と不気味な電気を放ちながら、異形の魔族が現れた。その姿は、これまで遭遇してきた獣のような姿とは全く異質であり、無機質でありながらも、見る者の精神を直接揺さぶるような、圧倒的な恐怖感を抱かせるものだった。

その身体は、まるで黒紫色の結晶が組み合わさってできたかのように、硬質で冷たい光を放っていた。全長は3メートルほどで、紫と黒の鎧を身に纏い、肩からは禍々しい紫色の結晶が突き出ている。その異様な姿は、まるで悪夢が具現化したかのようだった。

前線にいた生徒や教師が必死になって攻撃をしているが何事もないように直立している。




誰もが恐怖していた。

それはミレアも変わらない。

しかし、ミレアはその魔族の持っているものが気になった。


「フォトンブレード…」

ミレアがつぶやく。

魔族が右手に持っていたものはミレアの元いた世界でよく見たフォトンブレードと呼ばれる武器だが壊れているのが一目で分かった。

フォトンブレードは剣の柄の部分に、高エネルギーの光子を生成する装置が内蔵されている。

レーザー技術の発展型で発生した光子を、刃の形状に制御するための場が形成される。そのために強力な電磁場と形成制御が必要である。

今、魔族が持っているフォトンブレードは形成制御がうまくできていない。

これはよくあることで制御指数を少し合わせればすぐに直すことができ、310番ゲートの人間なら誰でもわかることである。


魔族が手をかざしたとき、ミレアは魔族が攻撃態勢に入ったと直感的に思った。


「あ、あの!!

私なら直せます!!!フォトンブレード!!」

咄嗟に震える声でミレア叫んだ。


魔族がかざしていた手を下ろし、ミレアの方に歩いてくる。


「そうか。」

魔族はそれだけいい、フォトンブレードをミレアに渡した。

ミレアはフォトンブレードの形成制御指数を適正値に戻し、魔族に返した。


魔族はフォトンブレードが正常に戻っていることを確認してから恐ろしいことを言った。


「命拾いしたな。

あと数秒遅かったらお前たち全員を殲滅していた。」

そう言って魔族は魔界へと戻っていった。

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