表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/38

想定外

(ヤッベー。誰だあいつ?)

京平は爆風を耐えたあとにそう思った。

スリーテンが暴れる前、確かに誰かが乗り込んだ。

またもや、スリーテンがキャノンを撃ってきたため今度は避ける。

「これ出力10%超えてるでしょ!」

京平は珍しく焦りながら言う。


流石にこのままでは耐えられないと思い、京平はスリーテンを傷つけないという枷を外した。


「壊してもまたもらえるっしょ。」

京平は両手を広げると、眩い光が掌から溢れ出す。それは瞬く間に収束し、高さ4メートルを超える4本の巨大な円錐が出現した。

京平は標的を定めた。狙うのはスリーテンの四肢と胴体を繋ぐ関節部分。ここを正確に撃ち抜けば、機体は機能を失い、ただの鉄塊と化す。


「……行け」


その一言と同時に、円錐が空間を引き裂くように放たれる。斥力を極限まで高めたそれは、肉眼ではもはや追えない。


最初の円錐がスリーテンの右腕に直撃した。関節部の装甲は一瞬で蒸発し、内部機構が露出する。衝撃に耐えられず、腕全体が激しく軋みながら分断され、月面へと落下した。

続いて左腕。第二の円錐が突き刺さると、そこには何もなかったかのように機体に穴を空け通り過ぎていく。機体はバランスを失いかけながらも、まだ立ち続けていた。

脚部を狙った円錐が、スリーテンの膝関節へと突き刺さった。圧縮されたエネルギーが内部で炸裂し、装甲がまるで紙のように裂けていく。


スリーテンの巨体が揺れ、膝が崩れる。

京平の放った4本目の円錐が、胴体と腰部を繋ぐ部分に直撃した。破壊されたスリーテンは、もはや支えを失い、重力に従ってゆっくりと落下する。


スリーテンは完全に機能を停止した。


スリーテンの手足がつながっていた部分は摩擦熱でオレンジに染まり、胴体は月の重力のよってゆっくりと落下した。



京平はすぐに操縦席の扉を開け、中には入っている大怪我をした少女に治癒の結晶を使い、完治させる。

数秒後、少女が目覚めた。

怯えている少女に京平は話しかけた。


「名前は?」

京平が聞く。


「…」

ミレアは答えない。


「名前」

京平が言う。


「ミ、ミレア…」

ミレアが言う。


「なんでこんなことした?」

京平が聞く。


「いろいろ不幸が重なってと言うかなんというか…」

ミレアが言う。


「まあいいや。君、センスあるね。操縦する。」

京平が言う。


「あぁ、ありがとうございます。」

ミレアが言う。


京平は自分に似た何かをミレアに感じた。

異世界に行く前の惨めな自分に似た。

軍はミレアを拘束しようとしたが、京平は彼女を庇い、その行動を阻止した。彼にとって、ミレアはただの犯罪者ではなく、救いの手を差し伸べるべき存在だった。

最終的に、京平は軍に対し、結晶を大量に譲渡することで、ミレアの逮捕を免れさせた。





京平とミレアは地球へ向かった。

地球に到着するとミレアは感激した様子で辺りを見回していた。

十分に地球観光する間もなく、京平はミレアを現実世界に連れて行った。

朱音に頼んでミレアを可憐ギルドに入れてほしいと頼んだ。

クリスタラーのセンスがあるから引き抜いてきた。

指導員としてクリスタラーの訓練をすると伝えた。

朱音は京平が可憐ギルドを当分抜けないと確信し、上機嫌となった。

もちろんミレアが可憐ギルドに入ることは許可された。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ