310番ゲート
京平は久しぶりに310番ゲートに入った。
相変わらず未来都市は賑やかだ。
京平は宇宙、それも月に行きたくなった。
だから310番ゲートに来たのだ。
そのため、あの時助けた子供たちのもとを訪ね、月への行き方を聞いた。
「1日1回定期便がありますよ。
出発はもうすぐですよ。毎日正午に打ち上がります。料金はたしか、白いカード1枚です。」
あの時のリーダーだった青年が教えてくれた。
「サンキュー!!」
京平はそう言って発着場へと行き、チケットを買おうとした。
発着場に着き、チケットを買おうと受付へ行った。
「あ、あの、最速で人型兵器を手に入れた人ですよね?」
店員が言う。
「なんで知ってんの?」
京平が言う。
「軍が普通に公表してますよ。
それに史上初のことで一時有名でしたよあなた。
なんで自分の人型兵器でいかないんですか?
わざわざ民間ロケットを使うって…」
店員が言う。
「えっ?これでもいけんのか。
思いもしなかった。」
京平はブレスレットを見ながら言う。
「ありがとう!!」
京平が立ち去ろうとした時、店員に引き留められた。
「えっと、また僕間違いに走ってます?」
京平が不安そうに言う。
「いや、一緒に写真撮ってほしくって頬を赤らめながら店員が言う。
京平は助言の感謝も込めて快く写真を撮った。
カメラが宙を浮き、自動的にシャッターを切る。
京平はこの世界の技術力に感激しながら今度こそ去った。
そして、スリーテンを起動し、乗り込み月へと向かった。
「これで朝のホームルームを終わりにします。」
中年の男性教師、ミレアの担任がいつものようにダルそうに言う。
「あぁ、ミレア・ノクターン。
このあと職員室に来なさい。以上。」
「ミレアなにやらかしたの〜?」
クラスの女子生徒が面白がって言う。
「えぇ〜?わかんないよ。」
ミレアはなんで呼ばれるのか少し心当たりがあったが認めたくなかった。
もし自分の考えが当たればそれは停学確定。
よくて停学だ。最悪逮捕されるかもしれない。
ミレアの悪い予想は当たった。
職員室に行ったあと、担任から応接室に促された。
そこには誰が見てもわかる軍隊の制服を着ている屈強な男が2人どっしりと座っていた。
「終わったらこれ」
担任はそう言って応接室の鍵をミレアに渡し、部屋をでていった。
厄介事は勘弁らしい。
ミレアは絶望しかけていた。
その数秒後確信に変わった。
「もう何のことか分かってるだろう?」
軍隊の男が言う。
「は、はい…」
ミレアはうつむきながら涙目になった。
「軍の機密情報を盗んだ罪だ。
まあ、お前が盗んだものは軍の中で最も重要度が低い、全く保護されていない情報だからこちらにとって損害はない。
しかし、お前のその思考回路が問題だ。
お前みたいな奴は後に大きな問題を起こす。
罪状は軍のシステムに侵入。逮捕する。」
男が淡々と言う。




