宣戦布告
ある日突然、異世界へ通じるゲートが開き、触れると特殊能力が得られる結晶が見つかる。
冴えない主人公がゲート内で迷ってしまう。
ひょんなことから最強能力を手に入れ、
主人公は世界征服を目論む!?
壊滅状態になった中央国家の中心部はのちに中央広場と呼ばれ、公園になった。
臨時の中央国家政府を発足させ、他国を訪問する。
貴族が横暴な政策をしていた場合はその国へ宣戦布告し、貴族のみを始末するということに決まった。
「貴族中心の国に政府機関として訪問に行きましょう。
この国とかはどうでしょうか?
クゾキ帝国です。私は貴族が威張りすぎていると思います。」
中央国家の平民のうちの1人が京平に言う。
「分かった。
じゃあ、来週辺りに出発しよう。
クゾキ帝国に訪問することを伝えておいてくれ。」
京平が言う。
「分かりました。」
中央国家の平民のうちの1人が言う。
京平は中央国家の戦力を全体的に上げるため、1世帯に1つの結晶を配った。
結晶を集めるために相当多くのモンスターを狩ったが、未来兵器と結晶能力を上手に使うことで1万個ほどの結晶を6時間くらいで用意できた。
クゾキ帝国訪問当日。
長い移動を終え、中央国家の臨時の政府機関はクゾキ帝国に着いた。
「誰だ。名前と入国の目的を言え。」
門の両側に立つ兵士が槍を交差させ、門を塞ぐようにしながら言う。
「中央国家から来た政府機関だ。
クゾキ帝国に訪問しに来た。」
京平が言う。
「中央国家の使者様でしたか。
連絡は聞いております。
どうぞお入りください。」
門に立っていた兵士が言う。
京平は門をくぐり、それに続いて数十人の平民たちも門をくぐる。
「まずは、貧困層がいる場所に行き、国の現状を聞きましょう。」
中央国家の平民のうちの1人が言う。
案の定、帝国の辺境では餓死寸前の人たちが地面に横たわっている。
中には、すでに息をしていない物もあった。
「これは酷いですねぇ。」
中央国家の平民のうちの1人が言う。
「よし、みんな手分けしてこの国の情報を収集しよう。
じゃあ、一旦解散。」
京平が言うと平民たちは各々動き始めた。
2時間ほど経って、集めた情報の要約や調整などをした。
結論は、この国は以前の中央国家以上に貴族が横暴に働いているらしい。
「決まりです。
まず、穏便に交渉してみましょう。
平民の自由を確保させるようにと。
それを拒んだら宣戦布告です。」
中央国家の平民のうちの1人が言う。
「分かった。」
京平はそう言いながらクゾキ帝国の中心機関が集まる地域へと向かった。
「ここから先は女王の敷地だ。
許可なく入ることはできん。」
階級が高そうな兵士が言う。
「その許可はどうやったら得られるのかな?」
京平が聞く。
「緊急でない限り、前もって連絡するんだ。」
階級が高そうな兵士が言う。
「緊急だ。我々は中央国家の政府機関だ。
それだけで許可が下りると思うが。」
中央国家の平民のうちの1人が言う。
「そうか。分かった。
ならば、連絡してみよう。」
階級が高そうな兵士が言う。
数分後、階級が高そうな兵士が戻ってきた。
「許可が下りた。
入っていいぞ。」
階級が高そうな兵士が言う。
「ここの先に女王様がいらっしゃいます。」
執事のような老人が言う。
「あの、1つ気になったんのですが、クゾキ帝国の中心部分は貴族しか入れないんですよね?
ならば、兵士やあなたも貴族なのですか?」
中央国家の平民のうちの1人が言う。
「もちろんでございます。
平民などといった穢れた身分が入るなんて想像しただけでも気分が悪いですから。」
執事のような老人が言う。
それを聞き、中央国家の平民たちは
(この国は平民を差別しているとかの次元ではなく、迫害している。)
と思った。
「この先に進めるのは3名だけでございます。」
執事のような老人が言う。
京平も3人のうちの1人になった。
女王は大きく、豪華な椅子に座り、常に他人を見下せる位置にいる。
「中央国家がなんのようだ。女王が言う。
「単刀直入に言います。
クゾキ帝国は平民を不当に扱っています。
今の政策を改め、貴族、平民関係なく自由に暮らせるようにしてください。」
中央国家の平民のうちの1人が跪きながら言う。
「何を言い出すかと思ったら、そんな馬鹿げたことか。
クゾキ帝国は我々の国だ。
いくら中央国家が力を持っているからと言ってそこまで指図される筋合いはない。」
女王が言う。
「従わないならば、我々が強制的にさせるまでです。」
中央国家の平民のうちの1人が言う。
「貴様、無礼だぞ。
何をするというのだ。戦争でも仕掛けるというのか?
最強国家だとしてもクゾキ帝国とやり合えばお互い大損害が出るぞ。」
女王が言う。
「最後のチャンスです。
我々の命令に従うか、逆らい我々と戦うか選んでください。」
京平が言う。
「貴族と平民が同じ扱いを受けるなど到底許されるべきではない。」
女王が言う。
「本当にいいのですね。」
京平が言う。
京平は『神の槍』で高さ1mほどの円錐形を発生させ、斥力の結晶で最大まで加速させ、女王に発射する。
『神の槍』発生から女王に発射までにわずか0.5秒。
誰も対応できるはずもなく、女王に『神の槍』が当たる。
女王は首下から腹部にかけて直径50cmほどの大穴が空いて即死。
絶命した女王を見て、壁際に配備されていた貴族兵士たちが数秒の困惑の後、京平たちとの戦闘状態に入る。




