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不天退帰  作者: 七星北斗


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22/22

22.お手玉しているのか?させられているのか?

 龍造寺と有馬の戦での被害は少なくない。しかし赤雛学園には死者がおらず、重軽傷者が二十数名と被害を最小限に抑えられたようだ。


 今回の陽・陰の活躍には目を見張るものがある。二人はコンビネーションで前線で戦い、以前と比べて持久力がついており、お互いの弱点を補うことができるようになっていた。


 そういえばコイツら、小田と立花に負けてから牛乳飲んで肉ばっか食ってたな。だからスタミナついたのか?極端というか過剰というか?


 佐伯に関しては問題はない。ここぞという時に支援に入り、それなりの活躍を見せている。


 エリゴールの采配は常に的確だったが、可児水蘭には逃げられた。これはエリゴールの失態ではなく、敵を褒めるべきだろう。何故なら水蘭は、技量で完全にエリゴールの上をいっていたからだ。


 それでもエリゴールは技量に対して、水蘭を観察することで動きを読み隙を狙っていた。


 しかし水蘭の警棒の軌道は縦横無尽で、速度は常軌を逸しているため躱すのは困難である。


 エリゴールの体には、警棒の打撲跡で肌が赤紫色に腫れていた。悪態をつくエリゴールに対して、まだまだ余裕のある水蘭。そこへ駆けつけた双子が加勢に入り、部が悪いと水蘭は逃亡した。


 その件の後、しばらくエリゴールは学校に顔を出さなくなり、生徒会の面々は心配していた。しかしそのうち帰ってくるだろうと、あまり触れないように学校生活を過ごしている。


 赤雛学園にスパイがいると考える人は少なくはないだろう。しかしそれらは私が流したのだ。理由は村脇ビルに龍造寺の兵を集めるためである。


 そして集まった龍造寺の兵を掃討する。それが今回の戦での真実だ。


 今回の赤雛学園の戦果は、佐賀の領土を割譲することで話がまとまった。


 書類作業に追われ、黙々と仕事をこなす生徒会。


「小田さんって不思議な方ですね」


 突然ルシファーが独り言のように話す。私はルシファーの興味の対象が、人へ向いたことに大変驚いてしまう。


 いつも動物を愛でているけど、特に犬が好きなルシファー。動物にしか興味がないんだと思っていた。


「小田はいい奴だドン、お菓子くれたし」


 レヴィアタンを無視してルシファーは話を続ける。


「何故、あの方には自然と人が集まるのでしょう?」


「顔は悪くないけど、目付きが悪いし」


「私もそう思った」


 マモンの発言に、アスモデウスは頷いて同意を表す。


「それなのにモテるのおかしくない?」


 高橋は朗らかに笑う、そんな態度に一同は違和感を覚える。そんな様子を見て、高橋は困り顔をすると訳を言う。


「それが君主の器というものだ。大きな松明である程、多くの虫が集まる。器に惹かれて人が集い、それはやがて業火にも負けぬ支点となるだろう」


 それに対してルシファーは意地悪な顔でこう答えたのだ。


「会長よりもですか?」


 と。


 笑って答えをはぐらかす高橋、一同はそんな奴は存在しないという結論を出した。

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