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天使の降臨?

しばらくすると再びドアがノックされ、テオドールを連れたミリーが入ってきた。


「こ、こんばんは。アイリ様。この度はお茶に誘っていただき、誠に有難うございます。」

テオくんは片手を胸に当て、お辞儀をした。

「…?」


なんというか、硬いっ!


「テオくん!どうぞ、座って。」

目の前の椅子を勧めた。

「テオ…くん?」

きょとんとした顔のテオドールを見て自分が言った言葉にはっと気がつく。


「あ゛」


やってしまった!つい、推しを目の前にしていつもの癖が!でも初対面の人を愛称で呼ぶとか!無いわー。無い無い。何やってんの私は!


「コホン…ごめんなさい。初対面なのに失礼よね。」

「いえ、その……そう呼ばれたの久しぶりで。ちょっと嬉しかった…です。」

少しだけテオくんの表情が和らいだ気がした。

よかった…

「じゃあ、テオくんって呼んでも?」

「もちろんです、アイリ様。」

「私に様なんて付けなくてもいいのよ?姉弟なんだし。そうだ!気軽に姉さんって呼んでもらえたら嬉しいわ。」


別の物語で、確かそんなエピソードがあった気がするのを思い出して提案してみる。


「えぇ!?」


しかし、ひどく驚いて固まってしまった。あれ?もしかしてテオくんに私は家族として受け入れられていないのでは!?もしそうだとしたら…知らない女の人をお姉さんとか呼びたくないよねっ。


「ごめんなさい、嫌ならいいの。でもアイリ様ってなんかよそよそしい気がして…。」

「ちがっ………!!あの、あ、アイリ、ね、姉さんっ!///」


え、かわいい。めちゃかわいい。ここは天国だろうか。そして君は天使だろうか。もう、なんか、よく分からないけどありがとうございますっ!!!


「本当に、よろしいのですか?私は妾との間に出来た子供ですので。」

「妾とか気にしてないわ。どんな生い立ちでもテオくんはテオくんだもの。」

「………!!」

「ほら。お茶が冷めちゃうわよ。ミリーの入れるお茶はとっても美味しいの。」

「頂きます。」

コクン、と一口。

「わぁ……っ、美味しいです!」

「でしょう!?」

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