ハッピーエンド
「わあぁぁぁ!!!アイリ姉さん、届いたよ!」
アイリの父、と私に加えて母とテオくんも執務室に呼ばれていた。
アズファールは約束通り、リグルド侯爵に掛け合ってくれて『婚約の申込み書』を送ってくれた。
「テオくんが頑張ってくれたから。」
「いいや、アイリ姉さんのおかげだよ。」
既に二人の世界に入っているのをローゼン夫妻は眺めていた。
「アイリ。つまり相手を決めた、ということでいいのかい?」
「はい。私はテオくんと一緒に結婚したいです。」
はぁ。と母は頭を抱える。
とはいえ、この数年間一緒に暮らしてきてだいぶ偏見は薄れていた。
「仕方がないわね。アイリを幸せにしなかったら許さないんだから。」
「ありがとうございます!必ず、誰よりも幸せにします。」
テオくんは深々とお辞儀をした。
「アイリ姉さん…イリーって呼んでもいいですか。」
「え?う、うん。」
何だか少し気恥ずかしい気持ちになる。
「じゃあ、私もテオって呼んでいい?」
「もちろん。」
「イリー、これから末永くよろしくお願いいたします。」
「テオ、こちらこそ。」
手に落とされた口づけにほんのり頬が染まる。
「結婚はまだ先だからなー?」
そう言う父親の言葉は二人には届いていなかった。
これから二人はいくつもの困難を乗り越えながらも幸せに暮らすのだが、それはまた別のお話。
- - -✢ Fin ✢- - -
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