勉強会2
直ぐにテオくんは戻ってきた。
「アイリ姉さん、お待たせしました!!!」
すると、机に勉強道具を広げると、隣の席にちょこんと座る。そして顔をアイリの肩に乗せて、もたれかける。
「アイリ姉さんの側が一番安心します。」
ぐはっ………!!!
今日も推しが尊い。うん、これは殺しにかかってるだろ。
「それは…ありがとう?」
突然のイベント発生に何と言っていいか分からなくなり、語尾に疑問符なんかついてしまった。
「僕を否定しないでいてくれたのはアイリ姉さんだけです。」
うん?
なんだか様子がいつもと違うような気がするのは気のせい?
「何かあったの?」
「えっと…な、何でもありません!どうしちゃったんでしょう、僕。アイリ姉さんは何の勉強をしているんですか?」
話をそらされた気もするけど、今日のところは乗ってあげよう。
「経済の本を…」
「な、なんだか難しそうですね。」
テオくんは挿絵の一切ない難しそうな本を見て肩を落とした。
??
何だかやっぱり変じゃない?
テオくんは首をブンブン振ると「僕も頑張ります!」と意気込んだ。
それからというもの、勉強は一緒にするようになった。
もちろん、外で一緒に遊んだり、街へ出かけたりもしたけれど。




