お預け
「ふう。やっと嵐が過ぎ去った……。」
家庭教師が帰ったあと、思わずぼやいてしまった。
そして、視線を感じて隣を見ると、テオくんがこちらをキラキラした目で見つめていた。
くぅっ………っ!!!
そんな目で見つめられたら私ノックアウトしちゃうよ!!!
「アイリ姉さん!すごいです、すごいです!!」
「そんなこと無いわよ。たぶん。私、何もしてないもの。それより、魔法が使えるなら色々試してみようかしら。」
何気なく呟いた最後の言葉を聞き、テオくんに「先生が来てから使ってくださいね」と釘を刺される。
まあ、力加減が分からずに倒れてしまったわけだし、仕方がないか。
「わ、分かった。今日のところは止めておくわ。」
テオくんが心配そうな表情でこちらを見つめる。
ううっ………。
だから、私は君の視線に弱いんだって…!幼いテオくん可愛すぎるだろ!!!!
大人のテオくんは主人公に会うまで心を閉ざしていたから、クール系のかっこいい美男子だったけどそのイメージとのギャップがたまらない。
最高オブ最高。
テオくんをきちんと守れるような魔法をたくさん覚えておこう。
残念ながら最終的に、漫画でヒロインはテオくんを選ばなかった。あんな思いをするなら主人公は止めておくように忠告するべきか。それとも、ヒロイン好みの男子に育てる?
色々考えたが、これはアイリが考えることではないと流れに任せることにした。




