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プロローグ


 3035年、地球に隕石が降り隕石や二次被害で人類は絶滅寸前まで追い込まれた、はずだった。

しかし、世界はなぜか、滅びる前に時間が遡り、人類はいつもと生活を取り戻し、世界が滅びたことを知ることはなかった。

しかし、時間が遡ったのは地球と死んだ人の時間、そして記憶。

世界が崩壊したと同時に地球には、新たな物質が誕生していたのだった。

物質は他と違い、意思を持っていた。

[ここは?]

物質は自分がいる場所を見回し、首を傾げた。

[よぉ!]

後ろを振り向くと、自分のように小さな物質を見つけ物質は小さな物質の元へ移動した。

[あなたは?]

[なんだ、お前も知らないのかよ…]

[な、なんのこと⁈]

小さな物質は物質の言葉に落胆したような声を出した。

[まぁいいや。俺、さっきまで1人だったから一緒にいる奴が増えて嬉しい]

小さな物質はそう言って小さく笑った。

[…そういえば、今僕たちより大きい動いてる奴…なんなの?]

[え?コイツら?]

小さな物質は上を見上げ、じっと歩いていく人を見ていた。

[…わからんけど、俺たちより先に生まれた奴らなんじゃね?]

小さな物質は立ち止まった人にトコトコ近づいて、人の体に手を当てた。

[うわぁ⁈]

[ッ⁉︎]

物質はびっくりして小さな物質がどこにいるか、見回した。

[お、おーい!…どこに行ったんだ?こう言うことになるなるならお互いの呼び方考えたおくんだった…]

物質はため息をついてもう一度辺りを見回す。やはり、小さな物質はここにはいなかった。

[仕方ないもう少しあっちも探してみるか…]

物質はまだよくわかっていない場所をウロウロと回り始めた。

しかし、体が小さいせいか、あまり遠くへ行くことが難しい。

[一体、あいつはどこに行ったんだ⁈]

疲れすぎて、そろそろ小さな物質に怒りを覚えてきた時、近くに小さな物質の足かが見えた。

[?さっき見てた奴に、突き刺さってる…]

疑いつつ、その足を掴んでみる。すると足はバタバタと動きはじまた。

[あぁ…]

物質は嫌々ながらも小さな物質を引っこ抜いた。

[ぷはぁっ⁉︎…あ、ありがとう]

小さな物質は恥ずかしそうにそう言った後、自分が埋まっていた、大きな人を見上げた。

[…でっかいなぁ…俺たちもいつかこんなふうになるのかな?]

小さな物質がワクワクしたように言ったが、物質は想像して嫌そうにため息をついた。

[それより、この中なんだけどよ…]

小さな物質がまた中に入ろうと触れる。

[この中、とってもあったかいんだぜ!]

[あったかい?]

[うん]

物質は驚きつつも、恐る恐る触れてみる。

[…ほんとだ。あったかい…]

まるで日差しのような暖かさに物質も笑顔になる。

[俺、この中に飛び込むことにするよ]

小さな物質がそう言って笑う。

[お前も、気に入ったら自分で他のところを探せよ?]

[…わかった]

そう言った後、小さな物質は勢いよく中に飛び込んでいった。

 物質はそれを見届けた後、自分も中に入る人を探し始めた。


人はたくさん歩いているので見つけることは容易いが、中に入るとなれば話は別だった。

[動くから、中に入りずらいな…]

ため息をつく物質の目の前に、1人の人が止まった。

[…よっしゃ!中に入れる!]

物質は嬉しそうに思いっきり中に飛び込んでいった。

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