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異世界転生〜神の能力少しだけ使えます〜  作者: ★わくわく★
第4章 テオドール学園編②

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第88話 ノア•ブラウン


 鍛冶屋ドランにオリハルコンの加工を依頼したその日の夜、ルーベンはある人物を学園の訓練場に呼び出していた。


 「来たな、『ノア』!!剣は持ってきただろうな?」


 「あぁ。急にどうした?夜の訓練か?」


 「違う。正直に言うぞ。僕と本気で勝負しろ。僕を敵の魔族だと思って全力でかかってこい。」


 ルーベンはそう言い放ち自身の剣を抜く。

 いつになく本気の目だ。

 この時ノアは迷っていた。ルーベンに全力で剣を向ける事など出来るはずがない。何か意図があるのかと。


 「抜かないなら。こっちから行くぞ。」


 考えていると、ルーベンが攻撃してきた。

 

 「ストーンバレッド×20!!」


 急ぎノアは剣を抜いた。

 迫り来る全力の石弾。当たったらタダでは済まない威力。

 なんとか防ぐ事に成功するが、その隙にルーベンが死角から拳を突き出してきた。


 「グハァ!!」


 先程食べた、夕食を少し吐き出す。

 流石のノアも怒りを覚えた。


 「ハァハァ。なぜこんな事をする?意味があるんだろ?説明したらどうだ?それとも僕が3人と比べて弱いから…足手まといだからメンバーから外そうとしてるのか?はっきり言えよ!!」


 「いいから、かかってこい。そういうウジウジしてる所にムカついたんだ。弱くて当たり前だ、ノアがのんびり過ごしていた時、僕はすでに魔族と戦ってきた。考えるのを辞めてかかってこい。このままなら死ぬぞ?」



 「剣術(中)。ウォーターシールド。」


 ノアは剣術のスキル。そしてウォーターシールドを自身の周りに1つ発動させる。


 これがノアが編み出した戦法。

 攻撃的なノアの剣術に、防御には水盾を使い相手の攻撃を防ぐ。


 「やっと本気になったか。ストーンランス×4!!」


 ルーベンは石槍を4つ発動し、ノアと同じ様に自身の周りに浮かべて操作する。これもノアの戦法に似ているが、石槍は攻撃にも防御にも使え、数も精度もルーベンの方が上。


 勝負するまでもなく結果は分かりきっている。

 その光景を見たノアは戦意を失ったかように構えを解いた。


 「なんだ。相手が強いから、戦う事もせず諦めるか。それで弟が救えるとでも思っているのか?」


 「1人で…弱くて悩んでいるのに。それでも、どうにかしたくて努力をしているのに、何がしたいんだ?ルーベン!!僕が必要ないなら、はっきり言ってくれ。」

 

 「それだよ。なんで1人で全てをやろうとする。僕達は仲間だろ?それがノアの悪い所だ。それに誰もノアが弱いなんて思っていない。悩みがあるなら1人で抱え込むな、相談しろ。それは弱さでもなんでもない、人は助け合う事が出来るから強いんだ。ノアは伸びる…きっと将来とんでもない剣士になる。」


 『闇魔法•やみまとい純黒じゅんこくの鎧、純黒の剣。』


 ルーベンはノアにだけ闇魔法をかけた。

 『これは……?』


 「あぁ。初めてノアに使ったな。これが説明していた僕の闇魔法だ。純粋な力が足りないなら僕達がサポートする、だからノアも自身の力で僕達をサポートしてくれ。さぁ勝負の続きだ。」


 そこからノアは闇魔法を纏いながら、ルーベンと戦った。

 石槍を簡単に真っ二つにし、土壁も一撃で切り裂いた。


 残るはルーベンとの剣術対決。

 

 キン、カンッ、キンッ!!


 神の目でなんとか防ぐも……

 ルーベンの手から剣が飛ばされる。

 突きつけられた剣先。


 「僕の負けだ。ノアの剣術には敵わないよ。」


 「…………。」

 無言のノア。


 「もう1度言う。1人で考え込むな。僕達がいる…僕もそうだったんだ、1人で考え込んで、悩んで、悩んで、解決しなくて……それをアモが救ってくれた。ナタリーもだ。だから1人で全部やろうとするな。仲間を信じて、頼って、守る。それは弱さじゃない。一緒に強くなろう。僕も弱い…だから剣術を教えてくれ。」


 「うん……うん。」

 

 「そして弟のニア君を一緒に救うんだ。僕達で。」


 「うん…ごめん。ルーベン。皆んなを信じてなかった。1人で抱え込んでいた。ごめん。」


 良かった。これで大丈夫だろう。

 これなら背中を任せても大丈夫そうだ。

 ノアはきっと強くなる。


 こうしてノアが本当の仲間になった。

 

 それから、ノアは実力をドンドン伸ばしていくのだが、ルーベンは驚く事はなかったという。

 それが、まるで当たり前の事の様に。


 


 

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