第7話 鑑定の儀2
あれから誤魔化すのに苦労した。
闇属性の適正があるから、間違ったんじゃないですか?とか。
自分でも苦しい言い訳だった気がするけど。次の人を鑑定して問題ないのを確認させて、なんとかなった。
まぁ適正値は高かったから、違う部屋に呼ばれたんだけどね。
「おーい。ルーベン!こっちこっち。」
「父上!母上!」
「しかし凄い適正だったな。ルーベン。」
「そうねぇ。闇属性の適正者を初めて見たわ。まさかルーベンだとは、流石がルーベンね。」
「ありがとうございます。父上、母上。それでなんですけど、この後、別で教会が話があるらしく。親と一緒に部屋で待っていてくれと。」
「まぁ。そうなるわな。」
「あなた……」
「まぁそう心配するな。今すぐどうこうってのはないから。レベルが高い適正持ちは国が将来期待する。だから今のうち親と一緒に説明を受けるだけだから。」
「そうよね。」
それから別の部屋で教会から説明を受けた。
親も少し自己紹介して父ロキと、その息子と聞いて驚いていたよ。やっぱり有名なのね父上は。
その後は、これからの話をしてくれた。
ルーベンの能力的に魔法の道に進むのが良いとか、8歳の入学まで、少しずつ適正武器•魔法の訓練を。そして闇魔法についても説明してくれた。まぁ知っていることだったけど。
あとはレベルの高い適正持ち、珍しい適正持ちなんかは狙われる可能性があるって伝えられたよ。
それの注意もあるんだってさ。まぁ父上がいるから手を出されることは、ないだろうと言っていたけどね。
そう考えると、あの女の子…確かアモって言ったかな。あの子は大丈夫だろうか。確か近くの村出身と言っていたが。
「あの。神父様。あの光属性の適正の女の子は、どうなるのですか?」
「そうだね…まずは…村じゃ警備も薄いからね。こっちのドライカの街に引っ越すことを親に勧めたよ。まぁ本人達が決めることだけどね。」
「そうですか。ところで父上?母上?なにをそんなににやけているのですか?」
「いやぁ〜ルーベンにも春が来たなぁって思ってな。」
「確かに可愛い顔していたしね。ルーベンちゃんたら。あんな顔がタイプだったのね。」
「もぉ〜からかわないで下さい。そんなんじゃないです。」
「照れるなって!」
「まぁ可愛いわね。」
「もぉ〜。」
「あの〜話はこれで終わりです。また何かあれば教会にいらして下さい。」
こうして無事に?鑑定の儀が終わったのであった。
〜ドライカから西〜
ここには広大な森が広がっていた。通称、マヤの森。
自然豊かなこの森は、豊富な資源はもちろんのこと。数多くの魔物も存在し、多くの冒険者が資源や魔物の素材を集めにやってくる。
マヤの森最深部の洞窟内。
いたるところに魔物の死体が転がっている。
「ついに!ついに!完成したぞ。」
そう言ったのは白髪で長髪の男。白衣にメガネをかけている。
手に持っているのは、赤く発光する輪。
大きなゲージを開け中に入ると、そこには拘束されている大きな犬型の魔物。その魔物に赤く発光する輪を首に付ける。
犬型の魔物の目の色が赤く変わった。そして拘束をといた。
「かつては『獣王』の称号を持ち、世界にその名を轟かせた魔物の末裔『ケルベロス』よ。憎き人間を滅ぼす。その力で、まずはアスタリア王国を滅ぼすのだ。」
「グルルッグルル。」




