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異世界転生〜神の能力少しだけ使えます〜  作者: ★わくわく★
第3章 テオドール学園編①
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第65話 2年の成果


 ナタリーは実力を示した。

 次はアモの番。


 弓術は拳術の試験とは変わって

 初期の位置が50メートル程、離れている。

 そして使う弓も学園が用意した専用の弓。

 矢は30本、矢筒に入って先端が丸くなっている。

 あれなら刺さりはしないし、当たってもせいぜい痣が出来るぐらいか。


 そして互いの陣地に的が10個並ぶ。

 自分の的を守りながら、相手の的を射抜くのか。

 もちろん敵にも矢は当ててもいい。

 隠れながら放てるよう板も何ヵ所かあるみたいだし。


 さっき試験を受けていた子は、相手の的に矢を放つのに夢中で試験官の矢に当たり気絶していたしな。

 頭に防具もつけているみたいだし、大丈夫だと思うけど。


 30本の制限がある中、相手の的をどれだけ射抜けるか。

 そして自分の的を守るには、相手を牽制しなくてはならない。


 なかなか面白い試験だな。

 おっ。始まるようだ。


 お互いに試験開始の位置に立つ。

 対する冒険者のレベルは弓C。


 審判の合図で試験が始まった。


 アモが合図と同時にその場で矢を構える。

 ひとつひとつの所作が綺麗だ。

 これだけで実力者と一目で分かる。


 冒険者の人も最初は牽制もせず見ているだけだ。

 

 パンッ!!

 アモが1射目を放った。

 

 相手の的に一直線に飛んでいく。

 コンッ!!

 的が割れる。

 

 これで残り9枚。

 冒険者も本気の目になる。

 先程の1射で実力者だと判断。


 そこからは互いに譲らず。

 一進一退の攻防が繰り広げられる。

 牽制しあいながらも、隙をついて的を射抜く。


 学園の試験で見られるレベルの試合ではない。

 皆が試合に注目しているのが分かる。


 そして…終わりが訪れた。

 アモの最後の1射が、相手の最後の的を射抜く。


 「10対6で受験者の勝利。」

 

 残りの矢の数も考えての立ち回り。

 最後の1射で射抜く、その集中力。

 スキルを使わずに、弓の実力だけで挑み

 結果こちらもアモの完勝で終わった。


 しかし本当に、この2年で成長したよ。

 ヤドリギの弓の能力に目を奪われがちだが、土台があってこそ。


 名前   アモ•レーベン 

 種族   人族 8歳

 状態   ー

 武器   弓(A) C UP

 魔法   火(C) D UP

      風(C) D UP

      光(S) B UP

 魔力量  300/300 UP

 スキル  魔術(中)UP 弓術(中)UP

 称号   なし


 

 

 「凄いねぇーあの子。」

 「しかもなんだあの可愛さ。」

 「名前はなんて言うの?」

 「オレ声かけてみようかな。」


 ナタリーとアモは注目の的になっているな。

 

 最後は僕の番だ。

 

「負けてらんないな…少し気合を入れていくか。」


 そう言って剣術の会場へ向かった。





  

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