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異世界転生〜神の能力少しだけ使えます〜  作者: ★わくわく★
第2章 ドライカの街②

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第51話 魔将レオン


 また最初のように向かい合う2人。

 

 打って変わり動いたのはレオン。

 ひと蹴りでルーベンの目の前までやってくる。

 咄嗟にルーベンも魔法を発動。


 「くろかべ。!!」

 土壁に闇魔法を使った。ルーベンの防御魔法。

 レオンもお構いなしに黒の壁に攻撃を加える。


 「おりゃりゃ。」

 ガンッガンッガガンッ。

 スキルは使っていない。ただのパンチ…それを10発程当てただけでヒビが入り黒の壁が崩れる。


 「スキルを使わなくても当てる場所を考えれば壊せると。化け物ですね。」

 


 そう言ったルーベンは、いつの間にか距離を空けている。


 「ハッ。何言ってやがる。化け物はお前だよ。ルーベン!!やっぱりルーベンが魔法を使ったんじゃないだろうな?」

 笑いながら話しかけるレオン。


 「そんな訳ないですよ。」

 話しながらもルーベンは新たな魔法を発動していた。


 ルーベンがギリギリ操れる特大の黒の槍。

 10メートルはあろう。特大の槍に回転を加えはじめる。

 

 ギュルギュルギュル………キュイーン。


 高速回転。黒の槍の先端から熱を帯び、全体に広がっていく。そして槍に黒い炎が纏い始めた。


 『黒炎こくえんの槍!!』

 

 「これが今の僕が使える最大威力の魔法です。こう見えてごうの称号も最近貰えたんです。レオンさん!!僕は…優しいあなたとは戦いたくない。話しをして気付きました。あなたが悩んでいる事を…だから魔王ディノンから手を引いてください。魔族との戦争が起きたとしても、必ず僕が止めますから。だから!!」


 「……。そうか。ルーベンには分かっていたか。いいだろう。その攻撃!撃ってこい!!負けたらルーベンの言ったように手を引く。知っている事もすべて話そう。私が勝てば好きなようにやらせて貰うぞ!!」


 『来い!!!ルーベン!!!』

 

 スーッ。

 『黒炎こくえんの槍!』

 キュイーン…シュン!!


 「はぁー。」

 レオンは膝を曲げ腰を落とし正拳突きの構えをとる。

 集中し目の前に迫る黒炎の槍を右拳で突いた。

 

 ドンッ!!!!

 空気が揺れる。

 拳と槍がぶつかり合う。



 拮抗しているように見えたが。

 レオンはスキルを発動した。


 『金剛力!!!』

 

 発動した瞬間レオンの体が光り輝く。


 ドドーーーーーン!!!

 

 それからは一瞬だった。

 黒炎の槍が吹き飛び…いつの間にか僕の後ろにレオンさんがいた。


 「もっと強くなれ。ルーベン。」

  トンッ。

 「レ…オ……」

  バタッ。


 レオンさんは一言、言い残し僕は意識を失った。



ーーーーーーーーーーーーーーーーー


 凄まじい衝撃。土埃。

 そこから歩いて出てくるのは…レオン。

 腕の中にはルーベンが気絶している。

 それを見たペンスは、急いでレオンの元に駆け寄る。


 「大丈夫だ。気絶しているだけだ。すぐに目を覚ます。」

 

 そう言ったレオンはどこか寂しげな表情をしていた。

 ルーベンを手渡されたペンスはレオンに話しかけた。


 「アンタは一体?」


 1度ルーベンを見て答えた。

 何かを決意した表情で。


 「私は、魔将レオン!!!ガンダリアン魔国領6人の将軍の1人。魔将レオンだ。お前達が以前戦った魔族も魔将の地位にいる。今回、魔法の調査で来ていたが魔王ディノン様には、何も見つけられなかったと報告しよう。」


 「なっ!?」


 「いいか。1度しか言わぬ。5年だ。5年でもっと強くなるようルーベンには伝えておいてくれ。あとブルーマウン美味しかったとな。」


 それだけ言い残しレオンは土埃の中に消えてしまった。



 こうして拳王レオン……いや魔将レオンとの戦いは幕を閉じた。


 決して忘れられる事のない敗北と共に……。




 


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