第47話 正直者
それから1週間、レオンはマヤの森にジンやエリナと一緒に潜ったり、冒険者達から稽古を頼まれて指導したりと、み調査もしながら過ごしていたが、新しい情報も見つからない事でエナ村を出てドライカの街へ行こうと決めた。
エナ村の入り口。
冒険者達がレオンの見送りに来ている。
各々あいさつを交わす。
「じゃぁな、お前ら。1週間だが楽しかった。また会ったら声でも掛けてくれ。」
レオンは片手を上げ出発してしまう。
(フッ。私は一体何をしているんだろうな……私は正直、人族が憎い訳ではない。若い頃から冒険者として色んな場所を巡って来たが、人族だろうが魔族だろうが良い奴も悪い奴もいるのも知っている。もし戦争になったとしたら、私は何をする?魔将として、あいつらと戦えるか?なぁ魔王ディノン…お前は何を考えてやがる。今回は命令通り調査はしてやるが、皆を危険にさらし魔族を考えない行動をするなら私は
……)
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〜ドライカの街〜
ペンスの自宅
コンコン!!
ガチャ。
「誰ですかい。今日は休みなんですから、勧誘はお断りしますぜ。」
ペンスがドアを開けると一目で分かる実力者が立っていた。
「何の用で?場所を間違ってませんか?レオンさん。称号持ちでA級の冒険者だ、街に入って来た時点で騎士団に連絡がいく。確か3日前でしたか…それから色々と調べている見たいですけど。」
レオンを睨むペンス。以前の魔族が関与した騒動もあり、魔族にはいい思い出がない。
「知っているなら話しが早い。ドライカの街は大きいし騎士団も優秀だ。別に隠そうとはしてないさ。あんたに聞きたい事があってな。エナ村での強大な魔法について調べる依頼があって、それを使用した者の情報を集めている。依頼主の事は話せないぞ。そこは決まりでな。」
「そうですかい。あれから随分と経つのにご苦労な事で……。あの出来事は神様の奇跡として話しはまとまっているはずですがね。」
「それはない。腹の探り合いは苦手でな…正直に言おう。あんたは何かを知っていると思っている。私の勘がそう言っている。」
レオンがペンスを睨む。
「何も知りませんよ。勘が外れましたね。それじゃ。」
「そうか。分かった…それならアートルド家の場所を教えてくれないか。ルーベンと言う子供に話しがある。」
「……隊長の家じゃないですか。私に纏わりつくのは構わないが……知り合いに何かあってからじゃ遅いんでね。これ以上ドライカの街に居るってんなら追い出しますよ。」
鬼気迫る表情で睨む。
「ほぉ。別に悪い事は、なにもしてないのだが……その目、やる気か?知っていると思うが、私は強いぞ。それでもやる気なら別に私は構わないが。」
緊迫した空気に包まれる。
それを破ったのはペンスでもレオンでもなく。
「ドーーーーーン!!」
突如響いた、大きな爆発音。近い!!
2人は何事かと急いで通りへ向かった。




