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異世界転生〜神の能力少しだけ使えます〜  作者: ★わくわく★
第1章 ドライカの街①
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第28話 初めての雷魔法


 ルーベンとアモは無事に西門前に戻る。


 「ルー坊!!良かった…本当ヒヤヒヤしませたぜ。」


 「あの手の輩は、自分の手を汚すのを嫌いますからね。それより皆は避難完了しましたか?」


 「はい。全員、壁の内側へ避難完了してますぜ。しかしどこでそんな事を……」


 「まぁそこは本に書いてあったんです!!それじゃぁ僕は魔法の準備に取り掛かります。ペンスさん!僕が父上を呼んだら、ペンスさんは全力の土壁サンドウォールをお願いします。」


 「よし。信じてますぜ。ルー坊。」




 それからルーベンはゼノの魔法、雷魔法の準備に取り掛かった。


 目を瞑り集中する。

 

 今まで雷魔法は1度も使用した事がない。


 それでもルーベンは不思議と使い方、どんな魔法なのか分かっていた。


 いざ雷魔法を使おうとすると、不思議とゼノ様の存在が確認出来る。優しく、それでいて力強い魔力。

 

 まず魔法の発動するべく魔力を体内で練る。

 これはどの魔法も一緒だが、その魔力量にルーベンは驚く。

 


 なぜかと言うと…発動するには、ほぼすべて…5万近い魔力を持っていかれたからだ。


 (ハハッ。魔力操作も制御もあったもんじゃない。)


 これには理由がある。膨大な魔力を必要とする雷魔法。

 そんな魔力を初めて使うルーベン。

 

 操作も制御も不十分。発動するのに余計な魔力を消費し、しかもただぶっ放すだけの……本来の魔法とは程遠い、不恰好な魔法。


 それでもゼノの力、ゼノの魔法だ。

 ルーベンは倒せると判断し、あとは敵に向かって放つだけ。狙いも必要ない。放てば勝手に当たってくれるから。


 


 ここまで雷魔法を準備するよに、およそ3分。

 

 ルーベンは静かに目を開ける。

 ペンスさんとアモと目が合った。


 「準備完了です。」


 (流石は父上。強化したブラッドウルフを余裕で足止めをしている。)

 「父上ーーーーーーーーーーーーーー!!!!」



 それだけでロキは判断する。

 演技をやめて、ブラッドウルフの目に、一太刀入れてから全速力で退避した。


 「ブラッドウルフよ。確かにパワーやスピードは上がったが……前のが強かったぞ。もう眠れ。」



 「ハハッ。将が剣豪が逃げたぞ。無様!!無様だなぁ〜そのまま子供も仲間も見捨てて1人で逃げるかぁ?1人なら逃げられるかもなぁ。」


 


 そしてルーベンはゼノの魔法の名前を静かに、力強く唱えた。


 「一の魔法。かみいかづち。」


 


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