第26話 ロキ対ブラッドウルフ2
ルーベンはブラッドウルフを視界に捉えて鑑定を使用した。
(鑑定!!)
名前 ー
種族 ブラッドウルフ
状態 手術強化 魔物操作(魔道具)
武器 ー
魔法 ー
魔力量 110/430
スキル 獣の刻印 身体強化(中) 魔力爪
称号 なし
「な!?ペンスさん!!ブラッドウルフを調べたらとんでもないことが!!ブラッドウルフは、おそらく誰かの手によって無理矢理強化され…そして魔道具によって操作されています。」
「それは本当で?」
「間違いありません。魔道具で魔物を操れるものなんですか?」
「………聞いたことはありませんね。それにもう戦いが始まります。どの道ブラッドウルフは倒さないとダメなんです。今は隊長を信じましょう。」
「それも…そうですね。」
「ルー坊。この話しは、私達だけに!!私もスキルも使い周りを警戒します。ルー坊は何かあった時に、すぐ魔法を発動出来るように準備を。」
「はい。」
(ここに来て。まさかの第三者の介入を知るとは……嫌な予感がする……父上。ご無事で。)
一方で両者は………
ブラッドウルフは戦闘体制に入る。
ロキも中段に剣を構える。
……戦いが始まる。
お互いの考えは一致していた。
相手の実力は分かっている。
腹の探り合いは無用…それなら、ここは最初から全力で。
ロキは自身のスキルをすべてを発動する。
「身体強化(中)•剣術(大)•火剣!!」
身体強化と剣術のスキルによる身体能力の大幅な向上。2つのバフをかけ、更に火剣で自身の剣に火を纏わせる。
これが剣豪の称号を持つロキの最大火力。
一方ブラッドウルフは
身体強化(中)•魔力爪を発動する。
魔力爪には最大限の魔力を込めた。
両者同時に地を蹴った。
ドンッ!!
火剣と魔力爪が衝突する。
その結果に驚いたのはブラッドウルフの方だった。
魔力爪を切り裂いたのだから。
ブラッドウルフも黙ってはいない。力でダメなら、手数で勝負と言わんばかりに両手の魔力爪で凄まじい攻撃を仕掛ける。
それでもロキは一撃も攻撃を貰わない。
受け止めていなし。紙一重で避けては、カウンターを仕掛ける。
一連の攻防を見ていた者達は、剣豪の称号を持った意味を知る。
一撃でも食らったら死に直結する攻撃をあの手数、あの距離、あのスピードで迫ってくるのだ。
それをすべて対処する。普通じゃない……
全員が剣豪ロキに見とれていた。
そして戦いの終了は静かに訪れた。
ブラッドウルフが攻撃を止め……しゃがみ込み…頭を静かに差し出した。
体に致命傷はなけれど、無数の傷。
限界だった……それならば意識がある内に……その剣術で…。
その意図を察したロキは
「敵ながら見事。苦しまぬよう一太刀で……。」
パチパチパチ!
ブラッドウルフのすぐ後ろに黒い穴が出現。
するとそこから突然、白衣を着た男が出て来た。
「いやぁ〜面白い事になっているので見に来ちゃいましたヨ。流石は剣豪様だ。いいデータが取れて私は満足ですヨ。」
「誰だ?貴様は?」
「これから死ぬのに名乗る意味はないですヨ。それよりも…このダメ犬が!ドンッ!私が手術してあげたというのに!ドンッ!村ひとつも落とせないとわ!ドン!」
「しかも自ら命を差し出すとは……これは私の美学に反するんですが。」
白衣の男がブラッドウルフに手をかざす。
「手術強化!!さらにこれは(魔道具)は回収ですね。」
ルーベンは叫んだ。
「父上ー!!ブラッドウルフは魔道具で操られていました。真の犯人は、おそらくそいつです。」




