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異世界転生〜神の能力少しだけ使えます〜  作者: ★わくわく★
第1章 ドライカの街①
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第24話 ペンスの実力


 翌朝。

 

 あと少しで日が昇る。

 

 徐々に周りも明るくなって来た。


 魔物達も続々と森から出てくる事だろう。


 僕は塀の修理及び、石弾ストーンバレッドを使い塀の上からペンスさんと一緒に後方支援を行う。


 攻撃に参加するのは父上も渋っていたが。僕の能力も知っているので、なんとか了解を得た。約束事はひとつ。塀の外側には出ない事を条件に。

 

 「ルー坊!来ました。まず確認を。」


 「はい。」


 塀の上から魔物を確認出来た。

 鑑定すると、やはり『けもの刻印こくいん』と出る。


 「『獣の刻印』確認出来ました。」


 「よし。エリナさん。私が矢を放ち魔物を倒します。その内に魔力感知をお願いします。」


 「えぇ。分かったわ。」



 僕とペンスさんと共に行動するのは、冒険者の2人。

 

 女性の方が魔法を得意とするエリナさん。

 男性の方が剣を得意とするジンさんだ。

 2人とも実力者で、普段からチームを組んでるとのこと。Bランクの冒険者なんだとか。


 

 ペンスさんが遠くにいる魔物に向かって、弓を引く。

 

 「身体強化(小)。鷹の目!!」

 自身のスキルを発動した。


 スーッ。ギリギリッ!


 ペンスさんが弓を使うのを初めて見た。

 その所作は美しく。力強く矢を放つ。


 パンッ!!シュッ!!

 

 (凄い集中力。それに3本同時に……これが父上を支え、共に戦ってきた副隊長ペンスさんの実力。)


 それぞれの矢が魔物達の目に刺さる。

 一撃で絶命しただろう。


 (あっ!もう次の矢を……違う!ここは戦場だ。僕にも出来る事を。)

 「砂地•サンドピット!!」


 「ルー坊。助かります。エリナさん確認出来たら報告を。」


 それからペンスさんの独壇場だった。

 魔物達もペンスさんの攻撃を嫌い、死体を壁にしたり、草陰に隠れたり、弓だけで魔物の足を遅らせる。


 およそ10分が経過したその時。

 


 「……………いた。発見したわ。ここから北西に約1キロ。やはりマヤの森の入り口付近。」


 父上に伝えられる。 

 「分かった。これから私がそいつを森から引きずり出す。それまではペンス。お前が指揮をとれ。あとは作戦通りに。」


 「ハッ!」


 「父上!どうか無事で。ドライカで母上も待ってます。帰って母上の美味しい料理を食べましょうね。」


 「あぁ。ルーベンも無理だけはするなよ。あんまり帰りが遅いとアンネになんて言われるか分からんしな。」


 「フフハッ。」「アハハッ。」

 



 「……では、行ってくる。ジン殿、お願いする。」


 「はい。……隠蔽いんぺい!!」


 父上の体が見えにくくなり、存在も薄れる。


 「説明した通り、隠蔽のスキルはおよそ5分です。その間、自身のスキル、魔法を使うと強制的に解除されますからね。」


 「あぁ。感謝する。では行ってくる。」


 


 こうして父上は森へ向かって行った。


 (ご無事で。そしてどうかアナ様、神のご加護を……)



 

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