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異世界転生〜神の能力少しだけ使えます〜  作者: ★わくわく★
第1章 ドライカの街①

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第23話 前夜


 その日の夜。


 日が沈むと魔物達は大人しくなった。

 警戒は怠らないが、本格的な戦闘は明日の朝だろうと父上は言っていた。


 ルーベンは1人で座りながら空を見上げる。ドライカと比べてエナ村の空は広くて星も綺麗だった。


 先程、騎士の人達が話している事を聞いてしまった。今日だけで村人が10人、冒険者の方が2人…合計で12人の人が亡くなったと聞いた。

 初めての経験。初めての戦場。


 僕にもう少し力があれば……もう少し早く到着すれば……助けられたのだろうか。そんな事を考えていると、後ろから近づいてくる足跡が聞こえる。父上かペンスかなと思い振り向くと。


 1人の少女が立っていた。


 「君は…確か……。」


 「私はアモよ。ラーベン?いやルーベン?だったかしら?鑑定の儀でジロジロ見られてたから覚えてた。」


 「あ〜あの時はごめん。僕はルーベン。ルーベン•アートルド。」


 「わたしの事は特別にアモって呼んでいいわ。わたしもルーベンって呼ぶから。フンッ。」


 (強気な子だな。)

 「分かった。よろしくアモ。」


 「よろしく。ルーベン。それで…その…ありがとう。ルーベンも助けに来てくれたって聞いたから。」


 「そんな、僕なんかなにも……土魔法で壊れた塀を治したり、そんな事しか出来なくて。アモの事は村の人から聞いたよ。回復魔法、凄かったんだって?もう魔力切れの方は大丈夫なの?」


 「寝たら治ったわ。それにわたしは凄くなんてないわ。今日だけで、もっと力があればって何度思ったことか分からないもの。」


 「同じだね。僕も今、同じこと考えてた。」


 「わたしは決めたの。もっともっと力をつけてパパの腕を治すって。男の子なんだからグジグジしない!!」


 「アモは強いね。…なんか元気が出てきたよ。ありがとう。」


 「フンッ。分かればいいわ。」



 それから少しの静寂……声を出したのはルーベン。


 

 「僕ね……自分に見合わない力があるんだ。」


 「確か…闇魔法だったかしら?」


 「そんなところかな。明日は、きっと今日より厳しい戦いになる。もう誰1人僕が死なせはしないから。」


 「そう。怪我したら、わたしにいつでも言いなさい。治してあげるから。」


 「うん。」



 

 「おーい。ルー坊。」

 ペンスさんの声だ。

 「あっいたいた。そろそろ休まないと………お邪魔でしたね。しかし、その歳でもう女の子を口説くとは。」


 「なっ!?違いますから。アモそうですよね?」

 「そうよ。こんなチンチクリン。」

  

 「へぇー。でも元気がある事はいいことです。戦闘中は休める時に休むのも大切な事ですからね。そろそろ休みましょう明日は早いですから。」


 「そうですね。」


 こうして明日の作戦に向け眠りについた。



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