第20話 刻印
急遽、各代表者が村の屋敷に集められた。
テーブルはないが、みんなそれぞれイスに座り円になる。
もちろん。これからのことを話し合う為だ。
ルーベンは話しが聞こえる少し離れた位置に移動する。
まず父ロキが声を上げる。
「皆急ぎ集まってもらい感謝する。まずは1番の危機は脱した。ご苦労だった。感謝する。」
村長が答える。
「いやはや、感謝するのはワシらの方じゃよ。村人皆、思っておる。感謝を…助けに来てくれた皆に感謝を申し上げる。」
「いや騎士として当たり前の事です。この戦いが終わったら、礼は冒険者達や村の人に言って下さい。………それより我々よりマヤの森に詳しい。皆さんに聞きたいことがあり集まってもらいました。気が付いたことでもいいです。話して下さい。」
…………話しが進んでいく。
村長が話す。
「うむ。確かに異常じゃ。ワシが知る限り魔物が森から出てきても、せいぜいが数匹程度。マヤの森は魔素が多い。魔物は魔素の多い場所を好むからの。森の中で何かがあったとしか考えられん。」
冒険者が答える。
「今日もマヤの森に潜っていたが、突然森の奥から魔物が湧いてきたんだ。何かあるなら森の奥だろう。」
「それなら奥からナワバリを奪われて逃げてきたとか?」
「確かに今日戦った魔物は低級魔物だわ。強い魔物にナワバリを奪われての可能性があるわ。」
「それは考えたが、あの数だぞ。それに日が暮れて森に帰った魔物もいたじゃないか。」
「確かに……。」
「俺もいいか?普段よりも魔物が強くなってなかったか?」
「それは感じたわ。」
「そうだな。若干だが、パワーもスピードも普段より上がっていた気がするな…。」
「それに…そもそもなんでエナ村を襲うのか。」
「そんなの決まってる!人を食う為だろ!」
………話しが進んでいるようで進まない。
少し離れた所から少年が口を開いた。
「あのー。」
ルーベンの事を知らないのは一部の冒険者。
この部屋に子供がいるのは分かっていたが、話し合いには参加していなかったし。騎士団の人達も特に何も言わない為。気にするのは辞めていた。そこでいきなり少年が話しに加わってきたのだ。
「あのー。みなさん『獣の刻印』ってことに聞き覚えはないですか?」




