第19話 魔物の鑑定
「ルー坊……これは…!」
ペンスが驚く。
「はい。ついでに砂地•罠も発動しました。これで魔物達のスピードも落ちます。多少は楽に、塀の上から倒せるようになるかと。」
「ハハッ。そういう事では……私はもう考えるは辞めました。ルー坊!残りの魔力は?」
「まだ余裕です。言った通り村を囲えます。」
「ルー坊!!人生でこんなに驚いた日は初めてですよ。」
村人、冒険者皆ペンスを見て驚いていた。
「これは凄い。」「良かった。これでなんとか…」
「これは土魔法の称号持ちの方に違いない。」
「あんた……凄い人だったんだな。先程はすまない。」
頭を下げる冒険者。
「いえ。私は他の場所にも向かいますから、他の騎士もすぐに来ます。あなた達は無理せずに塀の上から攻撃し数を減らして下さい。」
「おう。この壁ならびくともしない。安心して攻撃出来る。」
「では。すまないが。」
それから、南側。東側の順に同じく土壁を使用していく。皆、ペンスに驚き、讃えてくる。
最後に被害が少ない北側に到着してペンスが声を上げた。
「隊長!!ご無事で何よりです。」
そう父ロキと合流したのだ。
「おう。北側の魔物は、ほぼ制圧した。これから他の場所に援軍に向かう。そっちは?フフ。」
「なに笑ってるんですか隊長。あれだけの魔法…隊長の所からも見えていたでしょ。あとは北側だけですよ。いま使用しますね。」
耳元で隊長が話しかけてくる。
「ルーベンがな。」
2人で目を合わすと…
「ハハッ。フフハハッ。」
2人して笑い合うのだった。
北側も土壁を使用して、すべて囲うことに成功した。
それからは徐々に魔物の数を減らすことに成功する。
しかしまだマヤの森から魔物が出現しているようだった。
僕は父上に、村の中央で待機と命令を受けた。
流石に疲れもあったし、考えることもあったので座っている。
魔法をかけながら村を移動する際、魔物が近くにいる場面が何度かあった。その時、初めて魔物に鑑定をした。
驚く点はひとつ。魔物の鑑定は人とは少し違う鑑定だということ。
魔物の鑑定はこうだ。
名前 ー
種族 ゴブリン
状態 獣の刻印
武器 ー
魔法 ー
魔力量 10/10
スキル なし
称号 なし
名前 ー
種族 ウルフ
状態 獣の刻印
武器 ー
魔法 ー
魔力量 15/15
スキル なし
称号 なし
5回ほど鑑定したが、状態という欄があった。そこには全ての魔物に『獣の刻印』となっている。
「状態ってことだから、なにかしらの状態異常になっていることは予想がつくんだけど……獣の刻印かぁ。」
(刻印……刻印。何かしら刻まれたと見るべきだよね。それに村の人もこんなことは初めてのことだって言ってたし。やっぱり刻印を刻んだ魔物に命令したり、操ったりする為の刻印と見るのが1番可能性が高いよね。)
「ん〜。それなら刻印を消す方法を見つけるか…刻印をつけた者を倒すしかないかな?」
空を見上げる……そろそろ日が暮れる。そう思っていると父上達が戻ってきた。
「父上!!」
「大丈夫。多少怪我人はいるが皆無事だ。魔物達は日が暮れはじめると一定数残り、他は森に戻っていった。これから急ぎ作戦会議をする。ルーベン!お前も一緒に聞くといい。」
「はい。僕もみなさんに聞きたいことがあります。」
「分かった。ペンス!急ぎ部隊長ならびにベテランの冒険者。森を良く知る者を集めよ。」
「ハッ!!直ちに。」
こうして会議が始まるのであった。




