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  作者: 黒死
第二章 陰から影へ(転生編:月の兎と影)
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第三十四話 シャドウのお陰

 その頃、母親はというと……。


「え! そんな……、そんなことって……。でも……、なんで……」


 口元に右手を当て、目を点にしている。

 途轍もなく驚いていた。


 真実を聞いても尚。

 信じられないでいるみたい。


 そんな母親とは裏腹に、僕は平然としていた。

 なぜなら、そんな気がしていたから。


 だよね。

 予想的中。


 いや、でもマジか〜。


 そうじゃないかとは思ってた。

 けど、まさか本当に世界初の影の適性能力者だなんてね。


 二人の反応からして、恐らく凄いことなんだろうな。

 でも、なんというか……。


 ――地味な能力だ。


 可能なら、炎とか氷とかの能力を期待してたんだけど。

 なんかそっちの方が汎用性高そうだし。


 けど、周りの人は凄い能力とか、汎用性が高いとか言ってるみたい。

 なら、結構いい能力なのかな?


 それに、よくよく考えたら。

 今の僕には一番適している能力じゃないか?


 前世で陰キャを極めた僕が。

 転生したこの異世界で、影の適性能力者になった。

 しかも、唯一人。


 これは、もはや運命的だろ。

 唯一人ってところが特にいいね。


 ん?


 でも……。


 もしかして、これって……。


 僕は、とんでもないことに気づいた。


 今の僕は、シャドウによって変わる勇気と力を与えてもらった姿。

 さっきそう解釈した。


 なら、もしかして……。

 『シャドウ』だから『影』なんじゃないかな?


 いや、流石にそんな訳ないって思うかもしれない。

 けど、そう考えれば……。


 あの時(前世の最後)に出現した原因。

 なんでさっきみたいに、僕の時だけ出現したのか。


 それら全てに納得がいく。


 だから、僕はそう信じる。

 この影の能力は、シャドウの力。


 シャドウが僕に与えてくれた……。

 僕だけの力だ。


 ということは……。

 つまり、あの真っ黒な影によって死んで、この世界に転生したのも。


 あれもシャドウの。

 この影の能力によるものだったってことか。


 そうか。

 この世界に転生したのも。

 この容姿も、この力も……。


 全てシャドウが僕の為に与えてくれたものだったんだな。


 この世界に転生したのは。

 僕自身の中にある後悔や絶望という試練を乗り越えるため。


 この容姿は。

 シャドウが僕に変わる勇気を与えてくれてるから。


 そして、この試練を乗り越えるために与えてくれた力……。

 それが、この影の能力だ。


 本当に、全部シャドウのお陰だったんだな……。

 ありがとう、シャドウ。


 僕は心の中でそう思った。

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