デブ猫は神速を尊ぶ
そろそろ、ギアを上げて行きましょうかね。
徐行から一気に80、ウ-ウーウー(۳˚Д˚)۳
( ゜д゜)ハッ!
ギンパッチ Lv1
オス
種族 魔猫
HP185 MP145
力75 防御75 素早さ45 賢さ70 器用40 運60
魅力155
種族スキル
「魔力操作」「猫足」「軟体」「食いしん坊(一部修正)」
NEWオリジンスキル
NEW「魔力色の魔眼」
スキル
「徒手格闘術」NEW「身体強化」「影魔法」「発見」
「魔力讓渡」NEW「魔力視」「マナドレイン」
SP10
称号
「運営と交渉して勝ち取る者」
「チョロデブ猫ちゃん」
「星を司る女神を虜にした者」
「星を司る女神の抱き枕にされし者」
「称号担当者達の玩具認定」
「星を司る女神と同衾せし者」
「公衆の面前で如何わしいことをした愚か者」
「淫獣」
装備
装飾品 星の首輪
オリジンスキル
唯一無二であり、起源のスキル。取得したオリジンスキルはあなただけのもの。何者にも奪わせない。
「魔力色の魔眼」
魔力視のオリジンスキル。魔力視と同様に魔力の色を見分ける。だが、魔力視では見えない情報も見ることが出来る。対象の感情や状態を色を用いて識別する。
対象の色が赤から黒に近付くほど命の危険を意味し、対象の色が明るい色であれば陽の感情、暗い色であれば陰の感情。対象の持ち物で大切なものであれば残留魔力色で対象の姿を幻視することが出来る。…対象が死ぬと色が見えなくなる。
取得条件、種族スキル「魔力操作」で魔力視を自力取得する際に「発見」を取得済みでありイメージに「魔眼」を取り入れること。「魔」との親和性があること。
なお、この条件は1人が達成したため以後このスキルを取得することは出来ません。
うわぁ、めっちゃ強スキル取得しちゃったわ。
残留魔力で対象の姿を幻視出来るってめっちゃくっちゃ探偵業が捗る!
中位魔法スキル「魔力視」
魔力を視認出来る。魔力を有するものであれば魔力を色として識別が可能である。微弱な魔力生命体を視認出来る。だが、魔力視だけでは相手の悪意や害意を色として見ることは出来ない。
これがメリルと同じ魔力視か。魔力生命体とはなんだ?悪意や害意は色として見れないのは残念だが仕方ないわな。そこまで出来たら便利すぎる。
下位魔法スキル「身体強化」
魔力で身体を強化する。限界を越える強化は出来ないがダメージを受ける回数が減る。
これはシャムも取得した方が良さそうだな。
「ギンパッチ、どう?」
「うん、取得は出来たが…うーむ。」
「どうしたの?」
「魔力視以外にオリジンスキル「魔力色の魔眼」というのを取得した。」
「オリジンスキル?なにそれ?」
「魔力視の上位互換かな?取得したら同じスキルは他人には取得出来ないらしい。」
「唯一無二のスキル?!良いなぁ」
「それと、下位魔法スキル「身体強化」は可能性の塊だと思う。取得してみるのをおすすめするよ。」
「そうなの?わかったわ。取得してみるわ。」
「ちょっと目を開けてみるよ。」
ゆっくりと目蓋を開く。先程より目に入ってくる情報の負荷を感じることなく開き切ることが出来た。まず、俺を抱いてるシャムの身体から赤茶色の光が漏れ出ているのが見えた。空気中にも微量ながら魔力が漂っているのが視認出来た。奥さんからは紺藍色の魔力が。成功したようだ。
「どう?見える?」
「ああ、成功した。ちなみに、奥さんは紺藍色でシャムの色は赤茶色だよ。」
「私、赤茶なの?」
「うん。」
「あら、本当に成功したみたいね。すごいわ。あと、これからも魔法を使うでしょうからイメージをしっかり固めることを忘れないようにね。大事なことだから。」
「わかりました。それでは、早速ですがメリルが大切にしてるものを視せていただけますか?」
「ええ、良いわ。ちょっと待っていてね。」
数分後に奥さんが綺麗な箱を持って出てきた。
「待たせたわね。この髪飾りは特別な日にだけあの子が着けるものでそれまで大事にしまってあるものよ。」
「それでは拝見させていただきます。」
俺はメリルが大切にしてる髪飾りに残っているメリルの魔力を視る。メリルの魔力色は藤納戸。そして、メリルの背格好も幻視された。これならいける。だが、この幻…なにか俺の方を見ている?尻尾をゆらゆら揺らすと顔がそっちを向く。…これメリルの自我なのか別のなにかなのか?こういう時、どうすれば…うーむ、試してみるか。声に魔力をのせるイメージをする。そして、幻に話しかける。
《俺の声が聞こえるか?メリルの姿をした魔力生命体よ。》
すると、メリルの幻影が驚いた様子で顔を俺の方に向ける。まさかのドンピシャとは。
《メリルのことを大切に思う存在か?そうなら頷いてくれ。違うなら首を左右に軽く振ってくれ。》
コクリコクリ
《俺達はメリルを探してる。メリルが何処にいるかわかるか?》
コクリコクリ
《案内してもらえるか?》
コクリコクリ
そうすると何やら手振り身振りをする幻影。なにか伝えたいことがあるのか?
《なにを伝えたい?メリルは危険な状態にあるのか?》
ブンブン
《メリルはどこかに閉じ込められてるのか?》
コクリコクリ
《メリル以外にも捕まっている人がいるのか?》
この質問には首を傾げる素振りをする。
《…メリルは意識がないのか?》
コクリコクリ
《少し待っていてくれ》
「ねぇ、ギンパッチ?さっきから口パクパクさせてどうしたの?」
「実はメリルと親しい間柄の魔力生命体ってのがメリルの幻影で俺に視えるようになってから、俺はそいつと会話していた。」
「声出てなかったわよ?」
「スキルとして認識されていないが声に魔力をのせて話したら会話することは出来た。だが、相手は手振り身振りでしか応答が出来なかったからこっちから質問しただけだが、どうやらメリルは誰かに捕まってどこかに意識がない状態で閉じ込められているらしい。」
「「!!」」
「その魔力生命体にこれからメリルが閉じ込められている場所まで案内してもらう。奥さん、ニーナのことをお願いします。ことは一刻を争う事態です。」
「わかったわ。ただあの子を、メリルをお願いします。」
「頭を上げてください。全力を賭けて救い出します。行こうシャム。」
「ええ!」
《それじゃあ、案内頼んだぞ!メリルを救い出しに行こう!》
コクン!コクン!
メリルの幻影をした魔力生命体の案内をシャムに伝えて俺達は街中を駆けた。途中でシャムが身体強化を使ってアクロバティックなパルクールをしたことによって立体機動歩行なるスキルを取得していた。なにそれ?めっちゃカッコよさそう!SP取得でスキルを確認してみたら複合スキルだからか10Pでは取得が無理だった。ちくせう。
そして俺達は陰鬱な雰囲気が漂う倉庫が密集した場所に辿り着いた。如何にもな場所だな?
《メリルはどこにいる?》
魔力生命体は1つの倉庫を指差した。重厚な扉が付いた大きな建物だった。1度入ったら何者も逃がさないと言わんばかりの。
「どうやら、あの建物が俺達の目的地なようだな。」
「そうね。如何にもな悪いヤツが居そうな建物ね。」
「ああ、わかりやすくて助かるよ本当に。…シャム、いきなり戦闘になるだろうが覚悟は良いな?序盤で出てくるような敵じゃないのは確実に出てくるだろう。」
「ええ。…でも、こういうのってなにか滾らない?ロマンとも言うのかな?」
「それな。面白いと感じちゃうよな。」
そんな会話をしながらも俺達は建物へ近付いていく。呑気?だが、スイッチは既に"ON"だよ。こちとらぁ!俺は重厚な扉を無視して壁に"影の槍"をぶち込んで破壊する。
「さぁ!さぁ!であえぇぇぇ!」
「ぇぇぇぇ、ギンパッチってそういう本性なの?!」
「おう!スイッチ入るとこうなる!それと抱っこは終わってからな!」
俺は昔からスイッチが入ると脳筋化する。何故か滾るとめんどくさいことは手っ取り早く済ませたくなる。うーむ。懐かしき哉。
俺が建物の壁をぶち壊した音に駆けつけてくる如何にもなゴロツキッズ
「なんだ!何処のどいつだぁ!?」
「ああ!うちの建物にデッケェ穴空いてっぞぉ?!!」
「オラァ!そこの女ぁ!お前か?!」
「タダで済ますと思うなよ!?」
「あーあ、揃いも揃ってうっせぇ連中だわな。」
「まさか、そこのデブ猫が喋ったのか?」
「だったら、なんだ?」
「こりゃぁ、傑作だぁ!ゲハハ」
「襲撃者がデブ猫と女だけとはなぁ!ヒハハ」
「痛ぶってから生きたままワームに踊り食いさせたら面白そうだな!」
「言いたいことはそれだけだな?なら寝てろ」
ゴロツキッズの聞くに絶えない雑音をこれ以上聞いていたくない俺は徒手格闘術と身体強化を意識しながら身体強化の更に上から魔力を纏い前足を硬く砕けないほど硬くするイメージで1番手前にいた奴に駆け寄り無防備な股間へ前足を振り上げた。
「!?!?!!!」
股間に致命的なダメージを受けた奴は声にならない声を発すると泡を噴いて崩れ落ちた。
「…」
俺の攻撃で仲間が再起不能にされた現実に固まる連中。それではボーナスタイムと行こうか!
sideシャム
メリル救出のために如何にもな建物まで辿り着いたのは良かったが建物侵入の際に同行者である可愛いデブ猫ちゃんであったギンパッチがいきなり豹変した。
影の槍で建物の壁をぶち壊し、中から出てきたゴロツキ達と軽く会話していたと思ったらいきなり近くにいた奴の股間をぷにぷに前足で殴り潰し再起不能にしたのだ。
出会ってから短いが彼には謎なことが多い。いや、多すぎる。
それにしても、瞬く間に既に3分の2のゴロツキ達を股間を潰すことで倒している。出来れば私にもゴロツキ(経験値)を残しておいてほしいのが本音ではあるがそれでは寄生になってしまう。
全て彼に刈り取られる前に私も狩らなければ!
sideシャム 終わり
建物の玄関先?ではゴロツキッズの屍が転がっていた。いや、多分死んではいないはずた。男としては死んだかもしれんが知らんな。
「ギンパッチ、まさに無双してたね。しかも、近接戦闘すごすぎ」
「はっはっはっ!準備運動には少し足りないが中々初戦としては良かっただろ?」
「そうね。それではメリルを探しましょ。」
「ああ《メリルの元まで案内してくれ》」
そういえば、戦闘中に魔力生命体がどうしていたか気にしてなかったがなんだか目がない癖にキラキラした眼差しを感じる。シャムからは呆れ気味の視線を感じる。ふむ。
俺達は建物内に侵入を果たし、広い建物内にいるメリルを探すことに。1番怪しいとしたら地下室だな。さぁ!メリル待ってろよ!
サブタイトルをなんとなくいつか使いたいと思ってました。何故かは私にもわかりませんがなんとなくです。
魔力生命体とはなんぞや?妖精や精霊や幽霊になるだけの魔力を維持出来なかった存在です。集合体になれば存在進化出来ますが核となる存在がいないと無理です。
敵倒したのにレベルアップしない?気が散るからクエストクリア後にレベルアップします。レベルアップしてないと勝てないのはレベルアップしても勝てません。
ゴロツキッズとは?ギンパッチからしたらキッズだからです。
躊躇なく男の急所を潰すデブ猫ヤバス?ジャンプして届くのが股間なので仕方ないのです。
影魔法のシャドウランス使えないのに"影の槍"を使ってた理由?そんなのシャドウウィップを魔力操作で無理矢理シャドウランスとして模倣再現しただけです。
イメージが大切だと奥さんに言われたことが響いていたようで。
それでは、次回*˙︶˙*)ノ"




