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VRMMOで勝手気ままな魔猫になりました。  作者: きれいな紙片
デブ猫と宗教戦争
70/77

新たな権能?

章は移りましたが、一応まだイベント期間中です。まだ鉄の国がクリアされてませんので。

…なんだか暑苦しい気がする。俺は薄目を開けてヘソ天状態の自分の身体を確認した。


そこには、俺の身体に無数の猫、猫、猫、猫、猫…が覆いかぶさって寝ていた。


どういう状況よこれ。


頭の中は「?」で埋め尽くされる俺は、はたと思い出す。…そういえば、触手尻尾にマギ達捕まえたまま寝ていたっけ?チラッとそちらを見れば粘液まみれになってテラテラ粘液が光を反射しているのが怪しさを醸し出してる。7匹は身動きせずにぐったりしていた。…死んではいないだろうがどうした?


そっと、触手尻尾の拘束を解くがコロコロと転がるだけで動かない…!見なかったことにしよう。


「…」

「…ゔぁぁ」

「!」びっくん!


耳元で呻き声が聞こえてびっくりした!振り向くと粘液を滴らせながらマグス達がヨタヨタとゾンビみたいに近付いてきていた。耳元で囁いていたのは2本の触手尻尾によって拘束されていたマルタだ。


こいつら、意外と素早いな。視線切れた途端に移動したっことだよな?


とりあえず、粘液まみれが気持ち悪いから粘液だけを虚無眼で消滅させる。すると、ゾンビ行進していたマグス達がピタッと止まる。


「…我が神、今のは?」

「虚無眼で付着していた粘液だけ消滅させた。」ドヤァ

「…無駄に器用なことを」

「消滅魔法の取得が最優先課題でしたね。」

「崩壊や抹消じゃ、微調整は難しいからのぉ」

「そんなことより、すまんかったな。拘束したまま寝ちまって。」

「本当じゃよ!全く我が神は…!」

「ま、粘液も消滅してもらえましたのでお風呂に入る手間が省けて良かったですね。」

「やっぱ、猫は風呂嫌いか?」

「乾かすのが面倒だからのぉ」

「魔法使えば良いじゃないか?」

「ほぼ、カラスの行水になりますし。」

「んん?汚れ落ちないだろ?」

「汚れるのは我が神の粘液だけ…」

「どういうことだ?」

「我が神のその首飾りの装備効果を1部だけじゃが、我ら猫星座にも恩恵があるのじゃよ。汚れないのはそのためじゃよ。じゃが、我が神の粘液だけは例外のようでのぉ」

「不思議だな。それよりも、なんで俺の上に猫達が寝てんだ?」

「太陽の匂いがすると言うておったな。ちなみにじゃが、そやつらは奈落界から帰ってきた第1陣子猫達じゃ。疲れておった故、我が神にはすまんがそのまま子猫達の布団になってくれ。」

「子猫達?成猫くらいに成長してね?」

「それほど、実りのある訓練じゃったのじゃろう。そやつらが起き次第に進化素材を渡し、新たに部隊を編成して実戦投入じゃ。ふぉふぉふぉ、今から楽しみじゃのう。」

「へぇ、もうそんなに育ったのか。なら、仕方ない。労ってやるか。布団として。」

「して、我が神よ。取り込んだ肉は馴染んだ頃では?」

「あ、そういえばさ。俺、あの時動けなくなっていたのはなぜだ?」

「ああ、アレは腕5本によるツボ押しじゃな。」

「俺、状態異常無効なのになんでだ?」

「状態異常じゃないからのぉ。ツボ押しは治療行為じゃ。治療行為中に筋肉疲労を引き出したとしても麻痺とは違うという判定じゃよ。」

「そんな馬鹿な…そもそも、筋肉疲労ってなんだよ。」

「隠しステータスのスタミナですね。走り続けることは出来ません。スタミナに限りがあるためです。休息が必要なのは仕方ないことです。」

「隠しステータス…んん?アナウンス無いな?なんでだ?」

「スタミナは数値化が出来ないんじゃよ。数値化してしまうと他の隠しシステムまで公開させねばならぬからのぉ」

「隠しシステム?なんだそれ」

「…すまんがそれは儂らにもわからん。情報閲覧開示の権限がないかのぉ」

「ふーん、そういうものがあるってことがわかれば今は十分だな。さて、今回はどんな偽典権能を手に入れたか確認するか。」




ギンパッチ Lv140

オス

種族 奈落の魔猫(ガットアビッソ)

メインジョブ 奈落神

セカンドジョブ 星の理

猫の国、妖精国の主神


HP89800 MP89400


力97600 防御98000

素早さ97700 賢さ99000

器用97650 運98750

魅力98300 畏怖99050

カリスマ88500


種族スキル


「魔力完全掌握」「猫足」「軟体」

「星渡り」「天歩」「空間掌握」

「星喰い」「星視の眼」「流星魔法(MAX)」

「磁気嵐」「神喰(かんじき)」「猫まっしぐら」

「虚無魔法(MAX)」「奈落眼」「虚無眼(MAX)」

「触手尻尾」


権能


「死に安寧を」「其の罪は決して癒えぬ傷」

「悪滅」「死の天秤」「神気解放」

「偽典"終幕"」「擬似太陽」「神殺し」

「奈落の底」「奈落の花」「奈落獣召喚」

「奈落の泥沼」「奈落界」「亡者使役」

「神罰」NEW「轟く雷鳴山羊」NEW「打ち砕くもの(ムジョルニア)

NEW「終焉を告げる角笛(ギャラルホルン)」NEW「勝利の多腕」NEW「妖精国(アルフヘイム)

NEW「金色毛猪(グリンブルスティ)」NEW「世界蛇の毒」NEW「神殺しの毒」

NEW「世界終焉の炎」NEW「森羅万象」


オリジンスキル


「原罪色の魔眼」「銀河必殺術ギャラクシークラヴマガ」「万能パリィ」

「戦場掌握」「骨粉砕刑(ボーンクラッシャー)」「猫流星拳・破壊」「傾界の獣」


スキル


「徒手格闘術(MAX)」「身体強化(MAX)」

「火魔法(MAX)」「炎魔法(MAX)」「影魔法(MAX)」

「空間魔法(MAX)」

「天候操作(MAX)」「転移魔法(MAX)」「重力魔法(MAX)」

「発見」「演技」「動物会話(猫)」

「契約」「眷属化」「誓約(ギアス)

「真威圧」

「魔力讓渡(MAX)」「魔力視(MAX)」「魔声音(MAX)」

「マナドレイン(MAX)」「エナジードレイン(MAX)」

「猫星座フェリス召喚」


眷属

猫星座フェリス「フェリセット」

双星猫(ガットステラゲメラ)「イピス&イアンテ」


SP750


称号

他44▼

NEW「猫の国の神」ALL+2000

NEW「黄昏を喰らいし者」ALL+50000

NEW「妖精国の神」ALL+5000


装備

装飾品 夫婦星の首飾り▼






…ステ値10万近いってレベル上がってないのにステ値だけバク上がりじゃね?そんなに北欧神話の神々の肉ってヤバいのか。


っていうか、偽典権能じゃなく普通に権能として身につけてるのはどういうことだ?詳細見てみないとわからん!見てもわからない場合はマグス達の智慧に頼ろう。




権能「轟く雷鳴山羊」

雷神トールの戦車を牽く2頭の山羊を召喚する権能。轟かせる雷山羊を常用食として雷神トールに解放されて少し調子に乗っている。骨と皮さえ無事であれば復活出来るので調教に役立ててもらいたい。



権能「打ち砕くもの(ムジョルニア)

神器ミョルニルという柄の短い槌の権能であったため本来の権能より幾分か弱体化している。だが、雷神トールが常用していた"物や人を清める作用"は健在である。冠婚葬祭の時に役立てよう。



権能「終焉を告げる角笛(ギャラルホルン)

光の神ヘイムダルのラグナロクの訪れを告げる角笛。だが、ラグナロクは既に終わっているため本来の権能は使用不可となっている。この権能効果は敵に対して様々なデバフや呪詛を振り撒く。敵は終焉の訪れを知るだろう。



権能「勝利の多腕」

豊穣神フレイの右腕とメイン武器である勝利の剣、勝利と司法と軍神テュールの左腕、光の神ヘイムダルの右腕、雷神トールの両腕を召喚する権能。"効果は使ってみてからのお楽しみ。"



権能「妖精国(アルフヘイム)

豊穣神フレイは妖精国の王でもあった。スルトに倒された後は、長らく妖精王夫婦が統治していたので豊穣神フレイは貴方を妖精国の神に任命しました。"後を任せる者が出来て安心したよ。"権能効果は妖精国への(ゲート)を繋げる。許可が無い者は出入りすることも開くことも出来ない秘境である。エルフの上位種族や様々な妖精の楽園である。地上エルフ達の悲願でもある。



権能「金色毛猪(グリンブルスティ)

豊穣神フレイの車を牽く金色の毛をした猪。気性は極めて温厚。走ることが好きなブタちゃん。サラサラの毛は全ての攻撃を受け流す。好物は果物。



権能「世界蛇の毒」

世界蛇ヨルムンガンドの毒。雷神トールを倒した毒である。雷神トールが死してもその毒は雷神トールの身を蝕む。貴方が毒に蝕まれていた雷神トールの肉を食したことにより世界蛇ヨルムンガンドの毒を掌握し権能として身につけた。この毒を使いたい場合、貴方は触手の粘液を毒に変換することが出来る。効果は触れたものは9歩以内に絶命する。



権能「神殺しの毒」

状態異常がほぼ無効である神をも殺す毒。どんなに毒の耐性があろうと耐性を穿く毒に神々は為す術なく死ぬ。



権能「世界終焉の炎」

巨人スルトが世界を焼き尽くした際の炎。豊穣神フレイ、光の神ヘイムダル、雷神トール、勝利と司法と軍神テュールが息が途絶える最中に体験した全てを燃やし尽くす業火。4柱は残りわずかな力をそれぞれが行使し、かの巨人の炎の1部を心の臓にした。それを貴方が喰らったことにより権能として形になった。効果は範囲指定した場所や敵を滅する炎を顕現させる。範囲指定しない場合、大陸全てを焼き払う業火になる。海は超高温になり生物は死滅するであろう。扱いには注意を。



権能「森羅万象」

あらゆる現象に干渉する権能。現在行使出来る効果は貴方の理解度によって変わります。






今回めっちゃ説明が詳しい!しかも、説明してくれる相手がいるような。…いや、結構色々とツッコミたいことはあるけど絶対権能としてそれぞれの神の意識残ってる感じがする。雷神トールと豊穣神フレイが特に濃い。権能「勝利の多腕」がめっちゃくちゃ怪しい。この際、マグス達も巻き込もう。


「今、権能を確認し終わったよ。」

「ほぅほぅ、してどのような偽典権能を得たんじゃ?」

「まず、得たのは偽典権能ではなく権能としてだ。」

「むむ?偽典権能ではなく権能?なぜじゃ?食したのは腕や臓物であろう?」

「俺にもわからんが、多分食した神々の意識が残っていたのが原因じゃないか?」

「じゃとしても、残留思念じゃろ?」

「いや、今回は権能の詳細を確認していたらどうやら神々の意識が残ってる可能性が高いのがわかった。なぜなら神々からの権能についての説明とかが書かれていた。」

「なるほどのぉ」

「それで、今から召喚出来るみたいだからしてみる。」

「む?召喚?一体なに」

「"勝利の多腕"召喚」


マグス達を驚かすためにすぐに神々の腕達を召喚する。


金色の扉が顕現し、その中から剣を手にした右腕が先頭に続く陽気に踊る右腕、右腕、左腕、左腕が出てきた。肩に当たる部分を地に着けて器用に歩いてくる。俺の目の前まで来て剣を持っていた右腕がお辞儀をするみたいに腕を曲げた。続く右腕達はそれぞれポーズを取りながらサムズアップしていた。


「ええと、剣を持っているのが豊穣神フレイなのか?」

ブン!ブン!

「危ないから剣を振り回すな。肯定ならサムズアップで良いから。」

っポイ、グッ!

「…意思の疎通は気長にやっていこうか。とりあえず、こんな姿で悪いな。俺は異界人あり奈落神であるギンパッチという。種族は奈落の魔猫だ。よろしく。」

グッ!×5

「それぞれ、生前の意識が残ってるってことで良いんだよな?」

グッ!

「山羊や猪が召喚出来るようだけど、今するか?」

グッ!×3

「そっちの両腕が雷神トールか?なら呼ぶぞ。"轟く雷鳴山羊""金色毛猪"召喚」


先程、顕現した金色の扉から雷が鳴ってるような音をさせながら2頭の山羊と金色の長毛をした猪が現れた。2頭の山羊は生意気そうな感じして、金色の長毛の猪は優しそうな感じがした。


金色毛猪が俺と豊穣神フレイの右腕に気付いてのしのしと近付いてフレイの右腕に鼻先を近付けて匂いを嗅ぐ。


「…懐かしい匂いがします?」

「今、匂いを嗅いだのは豊穣神フレイの右腕で、話すことは出来ないけど意識があるよ。」

「貴方は?」

「俺は奈落神ギンパッチ。訳あって豊穣神フレイの右腕を取り込んだら1部ではあるが顕現させることが出来た。お前も俺の権能で召喚したんだよ。」

「そうですか。わたしはグリンブルスティです。新たなあるじ様、よろしくお願いします。フレイ様もこれからまたよろしくお願いします。」

グッ!

「?」

「それは肯定や良い意味合いの表現だよ。」

「なるほど。」


すると、山羊達の方から不快な声が聞こえてきた。


「ぷっははは!見ろよ兄弟!」

「ふひひひ!見てるよ兄弟!」

「久しぶりに呼ばれて来てみればよ!」

「ブタと毛むくじゃらと腕しか居ねぇじゃねぇか!」

「俺ら兄弟を呼んだ召喚主はどこに行ったんだァ?」

「まっさかァ?あの毛むくじゃらか?」

「んなわけねぇだろ!俺らはあの雷神トールの山羊だぞ?あんなのが気安く呼べるわけがない。」


アイツら…なに言ってんだ?とりあえず、調教が必要だったっけ?どう料理してやろうかねェ?俺が仄暗い炎に思いを焚べていたら雷神トールの両腕が他の腕のアシストを受けて2頭の山羊目掛けてぶっ飛んで行った。


見た目まんま、ロケットパンチやん。


2頭の山羊に両腕が当たる瞬間、雷が1番近くで落ちる時の轟音が鳴り響いた。…なんとなくそんな気がしていたから俺の身体の上に寝ている猫達周辺の音だけ抹消していた。


音に驚いて猫達を起こしてたら、まとめてスルトの炎で焼いてやるつもりだった。


2頭の山羊達はトールのロケットパンチをそれぞれ顔に喰らって轟音を轟かせながら大きく吹っ飛ぶ。


「「ぐあああ!?」」

ブン!ブン!

「「ぎぃあああ!?い、いだあい!?いだい!いだい!」」

ごぉん!ごぉん!

「「た、たすけぎゃあああああ!!」」

バリバリバリバリ!…ドォォォォン!!!


めっちゃくちゃ強い両腕にボコボコにされる2頭の山羊。しかも、あの両腕って帯電してそれを放電しとる。…なんだかモンスターをハントするゲームのモンスターにあんなのがいたような?見た目は全然違うけど。


ぎりぎりぎりぎりぎりぎり

「「頭が割れるゥゥゥ!!」」


器用に山羊の頭をアイアンクローする両腕。このままであれば、フレッシュトマトになるだろう。俺?止めないよ。皮と骨があればクールタイム無しで復活出来る便利な山羊達という認識だから。死んだとしてもクールタイム後にまた召喚すれば良いし。とりあえず、あっちはあのままにしておく。


「…とりあえず、また寝る。」

グッ!

「わたしも一緒にお昼寝します。」

「…儂らは他のことをしておるよ。」

「うむ、任せた。zzz」

ステータス更新回でもあります。


称号付与は基本的に意識がある時に付与されますが、たまにこういう感じにサイレント付与されます。緩急をつける感じです。


ロキも死んでる神とされてますが、あのトリックスターがそんな簡単に死ぬとは思えませんし他の神の側面という可能性もあるので除外しました。


それに、主人公の性質とも微妙に噛み合いませんし。


今回、権能詳細が詳しいのは「看破の魔眼」の効果です。あと、神々の残留思念です。


あと、偽典権能じゃない理由は主人公が喰わされたので全部だからです。「神喰」の効果は食した1部の肉体で「偽典権能」として権能を得ることです。食したのが1部ではなく全部なら権能そのものを得ることが出来ますし、食された神の許可があれば偽典ではなく権能として身につけます。


星ちゃんの権能は偽典のままなのはまだまだ2柱との間に神格の差があり過ぎて主人公が扱いきれないからです。


腕の状態で意識あるのに死んでる神なのは扱い的にトカゲの尻尾に似てると思っていただければ。


それでは、次回*˙︶˙*)ノ"

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