迷子事情
一年中寒くなりますよーに。
本編です。
まず、俺達はニーナにメリルの外見的特徴を聞いてみた。
「わたしより背が低くて、可愛いんだよ!」
「髪は何色かな?」
「んーとね、青色?」
「明るい色かな?」
「ううん。」
「寒色の暗い方か?」
「多分、そうかも?メリルちゃんのお耳は普通?長いかな?」
「少しとんがってるよ!」
「ヒューマンは除外だな。」
「ニーナはヒューマンっぽいからヒューマンより身長が低い種族が当たりっぽいね。」
「わたし、ヒューマンだよ。おとうさんもおかあさんもヒューマンだから!メリルちゃんはね、ドワーフのおとうさんと、りゃなんしーのおかあさんとのハーフ?だって言ってたよー」
「リャナンシーって珍しいな。」
「リャナンシーってどういう種族なの?」
「リャナンシーはアイルランド等で伝えられている妖精で愛の妖精と呼ばれている。愛を求める性質で主に、芸術家に創造の霊力を与えて代償に精力を吸い取り短命にさせると言われてる。だけど、芸術家が短命なのはリャナンシーのせいではないんだけどな。」
「そうなの?」
「芸術家と似てるのが研究者だ。どちらも睡眠や食事の時間を犠牲にして追い求め続けてると気が付いたらポックリさ。」
「なるほどね。」
「メリルちゃんのおとうさんとおかあさんはいつも仲よくてラブラブなんだよ!きゃあ」
「どちらも妖精種だな。」
「ドワーフもなの?」
「白雪姫や中つ国では小人のドワーフだが、北欧神話ではドワーフとは違う名でドヴェルグという妖精となっているがドワーフと同一視されることがある。ドイツの民間伝承では妖精ドワーフだな。」
「白雪姫のイメージが強いから小人ではないの?」
「だが、エルフとドワーフは妖精や精霊と近しいものとの描写がある小説は何故かある。そのことも頭の片隅に可能性として置いておこう。」
「はぇ〜、ギンちゃんもの知りだね!すっごい!」
リーナがその場でぴょんぴょんはねる。
「リーナとメリルちゃんはいつもこの通りを歩いてるの?」
「うん!いつもね、教会に行ってお祈りしてるの!」
「あら、偉いわね。そのあと、どうしてるの?」
「おうちのお手伝いをしてから公園で遊ぶの!」
「あら、今日はこれからおうちに帰るはずだったの?」
「ううん。メリルちゃんがね、今日はこっちから帰りたいっていってね。ぐす」
「よしよし、泣かないの。」
シャムがニーナの頭を撫でている間に俺は考える。何故、今日はいつもとは違う行動を起こしてニーナを置いて行ったのだろうか?と。
「なぁ、シャム。」
「なに?」
「闇雲に探してはアレだからニーナと一緒にメリルの家に行って事情を話そう。何かわかるかもしれん。」
「そうね。ニーナ、メリルちゃんのおうちの場所わかる?」
「うん!」
「なら案内してもらえる?メリルちゃんが帰ってきてるかもしれないからね。」
「そうだったら置いていったことおこらなきゃ!」
「そうね。じゃあ、行きましょうね。」
ニーナの案内でメリルの家まで歩いて行く。無事なら良いか…。
そういえば、ギンパッチがシャムやニーナの容姿について表現しないのは猫の視力の悪さが原因です。大雑把に相手が自分より若いかどうかをなんとなくで判断しています。だから、最初シャムのことをJKだと思っていました。人間の視力だったら新卒くらいかな?と判断していたと思います。
星ちゃんの容姿?光輝く星が散らばりながらモザイクのように機能していてギンパッチ的には直視していたくないチカチカさです。辛うじて人型に留まっていることは触感でわかるので大丈夫()です。
最上位天使ほど、SAN値がヤバいのと一緒です。人間の価値観では推し量れないのです。私に絵心があれば表現出来たかもしれませんがないものねだりですね。
それでは、次回*˙︶˙*)ノ"




