イベントやるらしいよ。
イベントの話とカルマ値の話です。あとは雑談ですね。
ある日、ログインして星ちゃんとイチャイチャしていたら
「そういえば、旦那様はイベント参加しますの?」
「ん?イベントあるの?」
「あらあら、旦那様はイベントの告知を見ていないのね。」
「PVPとか猫パンチで終わりそうだし、ソロで参加出来る系じゃないと多分他のプレイヤーが可哀想じゃない?あと欲しいものないし。神格上げるのにも手頃な神格持ちが出て来ないし。」
「本当は言ってはダメなのですが、今回のイベントでは神格持ちが悪さをしていますよ。」
「え、マジで?」
「何柱が暗躍してるかは私でもわかりませんが、確定情報ですよ。気になります?」
「ああ、ヤル気が出てきたよ。イベント内容教えてもらっても良い?」
説明中…
「ということよ。」
「なるほど。すぐ、解決出来そうなのは芸術の国かな?」
「そうね。でも、他のプレイヤーは鉄の国に集中すると思うわ。」
「何故だ?」
「ネズミ駆除を平然と出来るプレイヤーは少ないはずよ?」
「ああ、そういうことか。不快害獣というものか。」
「そうです。生理的に受け付けないものは誰しもあると思われるわ。」
「いくら報酬良くても嫌なものは嫌か。なるほどな。でも、鉄資源を食い荒らされるということは鉱山とか暗く狭い場所だろ?相手がなにかわからないだろうに。」
「鉱山と鉄資源というところが他のプレイヤー達が今求めているものにマッチしているのよ。」
「どういうこと?」
「今、地上のプレイヤー達は先への攻略に行き詰まってる状態なの。それを打破するには新しい鉄素材で作られた武器装備が必要なの。」
「だから、可能性が高い鉄の国か。だけど、それってガチ勢だけだろ?エンジョイ勢は水の国に流れそうじゃないのか?」
「それがエンジョイ勢も先に進みたいみたいなの。」
「先になにかあるのか?」
「カジノがある娯楽の街があるわ。」
「ああ、なるほど。ガチ勢の方も?」
「ガチ勢の方はただ先駆者の称号が欲しいようよ。」
「そこはブレないんだな。すこし安心した。鉄、水、芸術の順でプレイヤーの偏りがあるってことかな?」
「今のところ、そうね。」
「じゃあ、俺が芸術の国の依頼を1人で解決しても文句言われないか。」
「文句は多少言われるわよ。そういうものでしょ?」
「ああ、そうだったな。…気にしなきゃ良いか。」
「そうよ。いつものように勝手気ままな猫のようにすれば良いのよ、旦那様は。」
「そうだな。立ち塞がる奴は潰せば良いんだもんな。…今更だけど俺のカルマ値っていくつか教えてくれるか?」
「良いですよ。…測定不能。」
「え?それは"+"の方?」
「"+"の方ですね。」
「なぜに?」
「クエストをEXクリアして、聖職者モドキを粛清し、MPKをPKK、海賊を懲らしめる、正当防衛で貴族とその私兵を殲滅、街中にいた犯罪者を無力化、猫星座の仇討ちの功績で+1000から以降測定不能になったようね。」
「あのババアと塩砂糖の方は?」
「あの程度の"-"では誤差程度ですね。」
「誤差程度…?」
「ま、良いじゃないですか。これで誤PKしても痛くも痒くもないですね。」
「う、うむ?それは安心なのか?」
「ちなみにですが。」
「ん?」
「"-"になるには地上の星を消滅させてもまだ足りません。」
「???」
「それほど、旦那様のカルマ値は底なしの"+"なのです。」
「だいぶ、ハチャメチャしてた記憶だったんだけどな。うむ、なら勝手気ままな猫で俺らしくやってくよ。それでイベント参加するために街の噴水広場に行けば良いんだよね?」
「普通はそうですが、旦那様には1度限りの転移陣を用意しています。旦那様は転移魔法がありますので1度訪れた場所には転移出来ますから。」
「三国ってあの世界のどこかにある国なの?」
「だいぶ離れた国々ですがありますよ。」
「なるほどな。イベント終わってからも行けるのは良いな。」
「あと、転移魔法が使えるのは旦那様だけですよ。ふふふ、独り占め出来ますね。」
「はははっ、そうだな。イベント開始っていつから?」
「明日からですね。」
「そうか。とりあえずマグス達に事前言っておけば明日からの行動がしやすくなるな。にしても体感1ヶ月もゲーム内にって俺みたいにすぐに帰れる人は大して変わらないけど、それ以外の人達ヤバそうだな。」
「多分、鉄の国の宿泊施設が少なくてギスギスしそうね。」
「宿泊施設って前払い制?こっちで利用したことがないから知らないんだけど。」
「前払い制で早い者勝ちよ。しかも、1週間分の宿泊代を支払い済みで途中の4日でなんらかの理由で残り3日泊まれなくて返金を願い出ても返金はなしよ。」
「え、暴れる奴居そう。」
「実際に居たわ。何人か牢屋に1週間入れられていたってね。しかも保釈金が返金額より多かったらしいわ。」
「うわぁ、損しかしてない。」
「宿泊施設に御礼参りしようとした輩は衛兵達にボコボコにされ、その街から永久追放されてるわ。」
「俺よりハチャメチャしてる奴いると思うとなんか安心する。ちなみに、街中で路上生活するとどうなるの?」
「街にいるNPCからの好感度下がります。スラム街があるとスラム住民のクエストを受注出来たり、強盗やスリのカモにされます。」
「ということは、スラムの住民になってるプレイヤーがいると考えても良い?」
「そうですわ。実際にスラムにいるギャングの下っ端になったプレイヤーがいますわ。」
「面白いことをしてるね。その人の目標はギャングのトップかな?」
「それはわかりませんがなにか目標があるのは確かですわ。」
「皆、色々やってるんだな。ははは。」
「今日はどうされます?」
「そうだな。このまま、ゆったりしてようかな。」
「良いの?」
「明日からどうなるかわからないからな。ゆったり星ちゃんと過ごせるならそうしたほうが良い。」
「旦那様♡」
星ちゃんの口調が2通り以上ある?星ちゃんの口が1つなんて言ってませんし。そりゃあ、ね?
タイトルの「勝手気ままな(魔)猫」を本人が意識しました。ま、やることは変わりませんがね。
今回はイベント前日の話ですが、次回からちゃんとイベント中の話になります。多分、ポンポン更新出来ないかもしれませんが正月休みだと思ってください。
それでは、次回*˙︶˙*)ノ"




