表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
VRMMOで勝手気ままな魔猫になりました。  作者: きれいな紙片
デブ猫が星々を
38/77

眼に悪い光り方する奴

今年もあと少しですね。1年があっという間です。

俺は一昨日?に食べ損ねた戦艦煎餅をインベントリから取り出して食べていた。


「うむむむ、美味いな。甘いものと塩っぱいものを交互に食べるとゼロカロリーと偉大な人が言っていたが流石にリアルだったら死んでただろうな。」


なぜ、俺が探索せずに食べ損ねたものを今食べているか?それは今日、そこにいれば向こうから会いに来る奴がいる気がした。ただの直感だ。だが、こういうのは当たる。


遠くからギラギラさせながら近付いてくる奴が来た。


「消し零した畜生の残滓を追って来てみれば、妙な畜生がいるとは。」

「なんだお前?ギラギラ眼に悪い光らせ方しやがって。ここには求愛するメスはいないぞ?まさか、オスが好みか?悪いが俺には既に番がいるから他所をあたれ。」

「な!!畜生の分際で余を侮辱するとは万死に値する!」

「おーお、本当のことを言われて怒髪天を衝くってか?格が低いと見受けられるな。」

「余は神格持ちぞ!!貴様のような畜生風情に格下だなどと!もう許さん!猫星座の残滓など関係ない!貴様は余が飽きるまで嬲り殺す!そうだ、ついでに貴様の番とやらも余がおもちゃにしてやる。クハハハ!!」

「…お前が猫星座を抹消したのか?」

「そうだ。あのような神話も逸話もない畜生の星座など不要であった。だから、余自ら猫星座の獣達を処分した。なんだ?貴様も同族だから気になるのか?喜べ!お前も奴等の元へ飽きたら送ってやろう。そして、この世から猫星座の残滓が消えれば余の神格も上がることだろう!クハハハハハハハハ!!」

「…それと、お前は俺の最愛に何をするってぇ言ったァ?」

「おぐぼぁ!?」

「もう、お前は神格だけ残して消えろ。」


奴が言い終わる前に俺は全てのスキルを行使した。コイツは、コイツだけはこの世から消す。


「魔力操作」「空間掌握」「星視の眼」「流星魔法」「磁気嵐」「銀河必殺術ギャラクシークラヴマガ」「影魔法(MAX)」「幻影魔法」

「天候操作」「転移魔法」「重力魔法」


そして、「神気解放」「真威圧」「戦場掌握」


「な?!き、貴様ァ!畜生の分際で神格持ちだと!?」

「ああ、そうだが?まさか、今更怖気付いたのか?尻尾を巻いて逃げるなら苦しまずに消してやるぞ?あ、そんな短小じゃあ巻くほどないか。」

「ぎぃぃぃ!!!言わせておけば好き勝手言いおって!こ、後悔させてやる!余の権能で!」

「遅い。」

「ぐぼぇ!!?」


俺は幻影魔法で隠しておいた発動待機中の「流星魔法」「影魔法」を全て奴に叩き込んだ。四方八方隙間なくそれぞれの魔法で相殺し合わないように「空間掌握」と「重力魔法」で調整を行ったから全弾命中しただろう。


「おっそ。俺がただお前と会話してると思ってたのか?普通、魔法を発動待機させるだろ?神格得たばっかの若葉マークか?」

「ゴボッ!き、貴様ァ…卑怯だゾォ!!」

「卑怯?格上が格下を嬲るのは当たり前だろ?ま、俺もほぼ1ヶ月前に神格得た若葉マークだけどな。あはは!」

「な、なんだと余は最下級神にやられた、だと!?」

「ま、お互い"最下級"同士だ。あとは実力の差だ。」

「余は、余はぁああ!"中級神"だぞ!!」

「その程度で?嘘つくなよな?嘘ついても弱いのは弱いまんまだぞ。」


俺は「空間掌握」「磁気嵐」「天候操作」「重力魔法」を併用した権能「偽典"終幕"」を行使した。


その瞬間、宇宙空間に巨大な嵐が発生した。視認出来るほどはっきりとプラズマが場に満ち、オーロラがプラズマと奴を包み込む。


「ななななんだその力は!!!??!」

「これは俺の最愛の権能、の劣化版だ。それに俺の力を加えて更に強化させた。お前が本当に"中級神"なら平気だろ。」

「あああ、こんなバケモノに余が殺される?有り得ない!有り得ない!有り得ない!」

「あっそ、現実逃避するほど余裕あるなら大丈夫だな。」

「待て」

「待たないよアホ」


俺は「重力魔法」で奴を中心に強力な引力を発生させた。収縮するプラズマとオーロラ。高高密度になったプラズマは擬似太陽となり奴の身体を焼く。


「グァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”ァ”!!?」

「うむ。プラズマを追加し続けてみるか。」


奴が燃え尽きるまで俺は転移魔法でプラズマを高高密度に維持しながらその様を戦艦煎餅を肴に眺めていた。




ぽーん!自らより上位の神格持ちを滅しました。類稀(たぐいまれ)なる業績により貴方は中級神の神格を持ちうるに値すると判断され神格が上がりました。おめでとうございます!


ぽーん!称号「上級神に最も近い中級神」を獲得確認しました。権能「擬似太陽」を取得しました。これにより「太陽神」が貴方を常に見ています。


ぽーん!称号「神殺し」を獲得確認しました。権能「神殺し」を取得しました。全ての神々が新たな神殺しである貴方に注目しています。


ぽーん!称号「抹消された猫星座の仇を討ちし者」を獲得確認しました。猫星座の猫達が貴方に感謝の印に召喚スキル「猫星座フェリス召喚」を授けました。


ぽーん!称号「名も知れぬ神々の敵対者」を獲得確認しました。貴方に滅された神の陣営が貴方を敵対者として認識しました。対峙した際にお互いにお互いのことがわかります。


ぽーん!Lvup!Lvが70上がりました!ステータスを振り分けます。




情報量多…Lvやっと上がったと思ったら一気に上がり過ぎだって。いくら雑魚中級神でもそんなにLv高くないだろ。これじゃ、ゲーム内イベントがある場合俺だけ他のプレイヤーから隔離されそう。PVPなんて近接だけで終わりそうだし不参加が他のプレイヤーのためかもな。そういえば、シャムは元気にやっているだろうか。今なら転移で会えるが星ちゃんが嫉妬しそうだな。神像壊したのそれだし。多分。


俺はこのまま、食道楽しながら神格狩りするのも良さそうだとは思うが多分これ以上上げるのは難しいと思う。奴の仲間の神々が警戒して近寄ってこないと思う。それに俺がこのまま食べ続けてると塩と砂糖が滅びそうだから今度にしとこう。


とりあえず、疲れたから帰ろう。

権能「偽典"終幕"」ですが原典である権能「終幕」をギンパッチは知りませんので完全にギンパッチのイメージで発動しています。なので、文明終滅が神滅用に変わってしまったのです。規模縮小ですが威力は段違いですね。


権能「擬似太陽」は私のトンデモ理論です。プラズマは高密度になると熱が高くなる的な感じでしたので高高密度でオーロラで包めば…浅はかな考えです。はい、詳しい人からはドアホと罵られるでしょうね。


でも、スペースオペラはそういうの大丈夫!なはずです。ま、ジャンルはVRMMOなんですよね。これ。


Lv上がり過ぎじゃね?最下級神が中級神を倒したらそれくらい経験値貰えそうだと思います。


それでは、次回*˙︶˙*)ノ"

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ