Maître
突き立ての餅で喉に詰まらせたことがあるので多めの汁物と食べる私σ(´∀`me)
宙をひたすら駆けていると背中にくっついているフェリセットからなにやら念が送られて来てる気がした。こう背中と頭がムズ痒い感じがする?思念波?念話?そんな感じだろうか?送受信のイメージ…電話で良いか。うむむむ。!繋がった気がする。
『…mon gros chat』
『なんだって?』
『な!な!な』
『さっきから俺に思念送ってたろ?どんな内容を送ってんのか送受信をイメージしたら出来た。で、なんて言ったんだ?モンゴホシャ?なんだそれ?フランス語だよな?なんていう意味なんだよ。』
『うるさい!乙女の呟きを盗み聞きするなんてデリカシーなさすぎ!』
『う、悪かったよ。まさか聞いちゃマズイ内容を思念として送ってきてるなんて思わなかったんだよ。』
『…こうなったら、最期まで責任取ってもらうからね!!』
『ちょっと待てい!いきなり不穏なことを言うなよ。』
『正妻様にもお話して了承を勝ち取るわ!』
『え、それやられると俺の逃げ道がなくなるからやめて?!』
『ふん!』
…ぶちぃ
向こうから一方的に念話が切られた。まんま、電話だな。なんか、背中噛まれてる気がするがそっとしておこう。
遠くの方に弾幕の煙や光がチラチラ見えるようになった。気が重いが念の為にフェリセットに念話を繋げる。
『そろそろ戦場に乱入するからなにがなんでも俺から離れるなよ。』
『…』
『はぁ、肯定してることで良いんだな?』
『…』
『わかったわかった。じゃあ、突っ込むぞ。』
まだまださっきのことでお怒りのようだ。はぁ、めんどくさいな。なんでこれから楽しい食事なのにこんな気持ちにならんといけないんだ?
「…あぁ、イラつく!もう全力全開で圧し潰す!」
俺は1番攻撃が集中してる場所に転移した。ちょうど、極太レーザーの射線に入ったようだ。このレーザーを利用させてもらう。「万能パリィ」で極太レーザーの射線を拡散させて細かい戦闘機を全て撃ち抜く。逃げる戦闘機に銃弾を跳弾させるイメージでレーザーの角度を歪めると撃ち落とすことに成功した。
極太レーザーを放っていた大型戦艦はまだまだ俺にレーザーを当てている。エネルギーの無駄遣いだろうに。だが俺にはちょうど良かった。このまま、このレーザーを使って他の船を落とせる。そして、俺という乱入者が戦場の中心になれば全ての奴が俺を無視出来なくなる。注目の的になればこっちの勝ちだ。フハハ!さぁ、俺を見ろ!
俺は身体から魔力を放出した。戦場を掌握する勢いで。そんな俺の気配に今更気付いた大型戦艦はレーザーを止めて、宙空に照明弾を打ち上げた。お?敵を集めてくれるとは良い奴ではないか。お前は後で俺がいただく。
続々と俺の周りに集まる船の数。うーむ、■の塩帝国が若干少ないな。塩が劣勢か。ま、関係ないか。全て圧し潰すしそれにコイツら俺のことを測り間違えている連中だ。侮っている気配がちらほら感じる。色を見なくともわかる。なぜなら、今こうしてる間に攻撃をしかけてきていないことがその証だ。はぁ、舐められたもんだな。
「一体、誰に対して舐めた態度を取っているのか、わからせようぞ」
俺は放出していた魔力が戦場に行き渡ったタイミングで魔力に命令を下す。
「この場の全てを圧し潰せ"圧殺せよ"」
宇宙に上下左右前後がないと言われるがそこはイメージでなんとでもなる。俺が立っている場が全て。俺が下だと思えば下、上だと思えば上。左右前後もまた同じ。
この戦場にいるものどもは俺が思う"上"からと"下"
からの重力魔法の圧によりどんどん潰れていく。今日の気分は煎餅だな。時折、爆発している船がちらほら見えるが俺には美味しそうにしか見えないな。
しばらくすると全ての船が無事煎餅化したようだ。放出していた魔力を全てマナドレインと念の為にエナジードレインしておく。無駄に出来ないからな。
ぽーん!称号「ブラウンソルト艦隊の怨敵」を獲得確認しました。これにより「大ソルト帝国」があなたの存在に気付き始めました。
ぽーん!称号「ブラックシュガー艦隊の怨敵」を獲得確認しました。これにより「聖シュガー王国」があなたの存在に気付き始めました。
ぽーん!オリジンスキル「戦場掌握」を取得しました。
ん〜?やっぱ、レベル上がらないな。なんでだ?とりあえず、近くにある戦艦煎餅を食べながら「戦場掌握」の詳細を、うっまぁ!!はっ!詳細を見よう。うむ。
オリジンスキル「戦場掌握」
1つの戦場に自身の魔力を満たし、その魔力を魔法にし戦場にいる全ての者を殺した者が得た戦場でただ1人の勝者という名誉と絶対強者の証。
思い付きがオリジンになる仮説はこれで立証されたな。さて、スキルの詳細も確認したしさっそく食事をし
「あ、あの」
「んぁ?なんだ?もう安全だから離れていて良いぞ。それに食べたきゃあの大型以外だったらなんでも食べろ。」
「あ、あのお話があります。」
「…はぁ、ちょっと待ってろ。」
俺はフェリセットを邪険にしようとして失敗した。あんなにしおらしくなってんのに更に突き放せなかった。とりあえず、重力魔法で散らばっている戦艦煎餅達を俺を中心にした引力でかき集めてインベントリに収納した。重力魔法便利だな。
「待たせたな。」
「い、いいえ、大丈夫です。」
「さっきまでの言葉使いで構わないぞ?」
「大丈夫です!大丈夫ですから…」
「ふぅん?ならさっそく、話とやらをしてもらおうか?」
「あ、あの先程は大変失礼な態度を取ってしまい申し訳ありませんでした。」
「んん?どうした?なんで謝らなきゃいけないと思ったか教えてくれ。」
「はい、あなた様が戦場に乱入してからあなた様の膨大な魔力を直に感じて胸が苦しくなりました。意識が朦朧としている中であなた様の苛烈無比で全てを圧倒する姿に私の今までの愚かさに気付きました。申し訳ございませんでした。」
「うむ、ならば許そう。」
「ありがとうございます。Maître」
「ん?呼び方を変えたのか?」
「はい、いつまでもあの様な呼び方は失礼だと思いあなた様を"私の唯一のMaître"とお呼びします。」
「そうか。」
しおらしくなっていたと思ったが強かさをうまく隠しただけか。手強いな。
さて、なんだか食べる気も少しなくなったから帰るか。
「さて、じゃあ俺はこれから帰るがフェリセットはどうする?」
「出来ましたら、御一緒させていただきたく思います。」
「…俺の妻に失礼な態度を取ったら許さんぞ。」
俺がフェリセットに釘をさす意味で威圧を放つ。
「ぴぇ、は、はい承知しました。」
「それじゃあ、また俺にくっついてろ。転移するぞ。」
「は、はい!」
修羅場になりそうだな。はぁ、胃が痛い…
mon gros chatはGoogle翻訳だと「私の太った猫」になりますが他で調べるとgrosは肥満以外に形容詞で「大きな、大量の」となるそうです。なのでフェリセットが言っていた意味は「私の大きな猫」です。だからなんだと思われるかもしれませんが出会って間もないのに「私の」と言っちゃってるフェリセットの思いにいじらしさがあります。
デメリット称号「淫獣」の効果である「異性から警戒されやすくなる」というのはギンパッチから話しかければそうなりますがこれは未婚のある程度の年齢の異性にしか効果がありません。男性経験がある女性には効果がないというのと精神が幼いとそもそも発動しません。
もし、この称号を持った仮定の黒猫くんがそういうことをしようとした場合は脳波感知された瞬間にはそういうことをしちゃう人向けの監獄に強制収監される隠しトラップがあります。リスポーン地点がその監獄の折檻室になりますのでなかなか死ねません。
FFOはニッコニコ全年齢対象です。大人の運動してるのはゲーム規約違反ではないか?そもそも、全年齢対象なので若年層に合わせるのは本当に全年齢対象なのでしょうか?なのでFFO内ではプレイヤーの年齢によって制限が付けられます。
例えば、成人男性が街中で全裸マラソンしました。その街の全NPCからの好感度がマイナスになります。指名手配されます。未成年者と女性には全身モザイク姿の男がいることしか認識出来ません。同性である成人男性は全裸マラソンしてる男が見えます。
大人のお店がある区域に未成年者は入れませんし認識出来ません。
未成年者がお酒を注文しても飲んでもそれはタダの薬草茶(虹色した激苦味)です。
もし、不正に制限解除した場合は垢永久停止です。機械を変えても利用出来ません。その辺は利用規約を読み込めば回避出来ることです。
ゲーム中に未成年者から成人した場合は制限解除されます。方法は超高性能AIが判断します。騙そうとすればカーペット炎上ニキと同じ末路を辿ります。
ちなみに、違法取引して限定版でキャラメイクしようとした6人ですが垢は生きてます。何故か?ゲーム内不正は未遂だからです。
違法取引はリアルのことです。ゲーム内で起こした不正ではありません。これは運営から救済処置です。純粋にゲームしたいなら不正無しにやる機会を与えようという。
フェリセットの変化は作中でさらっとしましたが、気が向いたらフェリセットの心中を閑話として書きます。
それでは、次回*˙︶˙*)ノ"




