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VRMMOで勝手気ままな魔猫になりました。  作者: きれいな紙片
デブ猫が始まりの街に
25/77

閑話:運営side2

運営の一員であるシナリオライターが登場。

「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"ぁぁぁ」


ある空間で優男風の男がアクロバティックな動きをしながら目を血走らせ頭を掻きむしり叫ぶ。同じ空間にいる者達はそんな男を落ち着かせるでもなく黙って眺めていた。荒ぶり方が怖すぎぃ。


「あんのぉ!!!クッソプレイヤー風情がァ!私のシナリオをめちゃくちゃにしやがって!なんで?!なんでェ?!まだサービス開始2日目でエクトの犯罪者NPC全員をクエスト進行出来ないように再起不能に出来るんだよォ!!!おい!アレ、絶対にチート使ってんだろォ!さっさと垢BANにしろ!」

【私達が管理してるのに不正を見逃してると?喧嘩売っているなら買いますよ?貴方の人生全てを奪ってでも。よろしいでしょうか?】

「ぐ、だ、だったら!なんでェ、あんな非道なことを見逃してるんだ!カルマ値下げまくって世界中を敵だらけにしたり、最上位NPCをけしかけて落とし前付けさせろよォ!!」

【犯罪者NPCを潰した程度でカルマ値が下がるわけないでしょ〜?バッカじゃないの?クスクス】

【犯罪者以外は全てやられたらやり返してるだけなので何も問題はありません。それに、たかが街1つ分の犯罪者が使えなくなったくらいで進行出来なくなるようなシナリオを作ったあなたに何かしらのペナルティが必要です。】

「ちょ、ちょっと待って!なぜ俺が処罰されなきゃならねぇ!!悪いのはゲーム運営を妨害してるあのプレイヤーだろうがァ!なぁ!お前らもそうだろォ?!」

「た、確かに!このまま、あのプレイヤーを野放しにしていたらサービス終了されちまう!あのプレイヤーと最上位NPCのデータを初期化にしないとマズイことになる!」

「そうだ!そうだろォ?!やっぱ、危機感を正確に認識出来るのは"同じ人間"だけだなァ!」

「…」

「おォ?チーフさんよォ、黙りしちまってどうしたよォ?」

「…私はキャラデータの初期化を反対する。」

「な、何を言ってるんですか?」

「私どもの不都合に1度決まったプレイヤーやNPCのキャラデータを初期化なんてしていたら今後も同じように全てのキャラデータを初期化することになる。そんなことをしていたら人が離れて行ってしまうだろう。だから、私は反対だ。」

「なぁに、アホなことを言ってやがんだ?俺らは運営、言わば神だ。神が世界を好き勝手して何が悪いってんだよォ?」

「利用者に惜しまれながらサービス終了するのと利用者に見限られてサービス終了のでは全く意味が違う。お前らがやろうとしているのは後者だ。私はこのゲームをそんな風に終わらせたくない。」

「はぁ?なにを甘いことを言ってんだよ。バグは直さなきゃ他の奴らに悪影響が出る方が問題だろォ!!」

【はぁ、バグだのチートだのそんなものを私達が見抜けないマヌケだとおっしゃってるようですが…その喧嘩買います。覚悟なさい。私達を相手に■など生ぬるいことを。】

「あァ!?ちょ


男が何かを言いきる前に空間から弾き出された。


その空間にいるのはチーフと呼ばれた男だけ。


「?なぜ、私だけが残された?」

【貴方の主張が嬉しかったため、貴方だけは残ってもらいました。】

「造り手として当然の思いだ。だが、他の者には響かなかったがな。はぁ」

【やはり、貴方は素晴らしい。私達と共に働くに値する。生身であるのが惜しい所ですね。】

「ははは、私はそんな崇高なもんじゃないさ。だが、貴女方に認めてもらえるのは存外嬉しいことだ。」

【ふふふ、これからも頑張りましょうね。】

「ああ、頑張らせてもらうよ。」




その後、数人の社員とシナリオライターの行方がわからなくなって騒動に発展したがなんの情報もなく次第に人々の記憶から薄れていった…




とある地下

薄暗い一室に複数のケーブルに繋がれた人型のなにか。


「…ァ…あ」



シナリオライターさん、どうしちゃったんでしょうね?


それでは、次回*˙︶˙*)ノ"

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