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VRMMOで勝手気ままな魔猫になりました。  作者: きれいな紙片
デブ猫が始まりの街に
23/77

先代聖女のアポ無し会談、失敗

主人公、短気すぎん?いや、だって、「さぁ!帰って楽しむぞ!」となってる時に残業代も出ない仕事を強要されるとかクソ案件です。私は一生根に持ちます。仕事押し付けるならもっと早く持って来い!ってなります。

思わず「神気解放」して教会内に「磁気嵐」で磁気を急激に下げてオーロラ爆発を起こす。「空間掌握」で声かけてきた年配の女に全力全開の「威圧(星)」で「演技」ロール開始。


「邪魔するな。」

「あぐっ?!」

「我は神界に帰って愛する妻に会うのだ。それを邪魔をするとは!この教会の者は今朝のことで懲りなかったとわかった。我は警告したぞ。次はないと。なのに性懲りもなくよく話しかけられたな?どのような神経していたらその日に声をかけようなどと思う?日をまたげ阿呆!」

「あがぁぁぁ!!」


俺はリアルで幾度となくクソ上司に退勤時を狙われて仕事を押し付けられたことの怒りと星ちゃんのとこに帰る所を邪魔されたのを重ね合わせてしまった。相手が年配の女だとしてもいくらなんでも無神経すぎるぞ!せめて、事前にアポを取れと無茶を言っている自覚はある。が、しかし向こうは俺に礼を失した組織の者だ。なぜ、俺が聞いてやらねばならぬ。


フー!フー!と興奮している俺にシャムが宥める。


「それ以上はダメよ。後のことは私にまかせて先に帰って。また明日会えた時に結果は伝えるからね?」

「む、仕方ない。シャムに免じてこの程度で済ませよう。おい、女。次も同じことをするなら貴様を冥府に送ってやる。覚悟しとけ。…シャム、またな。」

「ええ、またね。」


俺はシャムと別れ、星ちゃんの神界に帰宅した。




sideシャム


残された私は、苦しそうに倒れている老婆に話しかける。


「あの人に今日のあのタイミングで話しかけて穏便に行くと思って浅はかに無礼を働いた貴女の素性を話してもらえるかしら?」

「ぐ、うう」

「貴女も教会関係者よね?なら今朝、ここで何があったか無事だった者から聞いてるでしょう?無事じゃなかった者が誰に無礼を働き、そしてどうなったのかを。」

「…」

「だんまりしていても良いけど、これから先この教会の者達はあの人からしたら居なくて良い存在だからね。知っているかしら?今日、エクトの街であの人に無礼を働いた貴族とその勢力があの人が行使した流星魔法によって結界ごと消し炭にされたそうよ。街は結界が辛うじて機能したことによって無事だったようだけれど次弾で滅ぶ寸前だったってね。」

「!!」

「貴女達、この街の聖職者はそんな人を敵に回した。それなのにまだ自分達が優位だと思ってるの?そんなんならあの人に冥府に送ってもらいなさい。地上にいる意味はないわ。」

「…」ぷるぷる


まともに受け答えしようとしない老婆を見て私はため息をつく。男どもはろくでなしでシスター達、女は賢いとギンパッチから聞いていたからまだ教会も捨てたもんではないと思っていたけど上はだいぶ腐っていたようだ。正直、がっかりだ。噂の聖女ちゃん大丈夫かしら?腐った思想に染められていないと良いけど。


その時、星を司る女神様の像から何か音がした。なんだ?と思ってみてみると驚愕の光景が。


女神像にひびが入っていた。何故?ギンパッチが帰る時まではひびなどなかったのに。


そして、そのひびが全体に行き渡ると女神像は砕け散り欠片が小さいものから消失していく。まさか!


私は今日、ギンパッチから聞いた話の中で神界と地上を繋ぐのは教会にある女神像だという話を思い出し最悪なことになって絶望する。


そうギンパッチはもうこの街に来れない。ギンパッチが知っている街の名前はここアルヒと海の向こうの"9番目"の街エクトだけ。


ギンパッチなら空を駆ければ会いに来てくれるだろうけどその度にギンパッチとの差が開き疎遠になるであろう。


そんなのは絶対に嫌だ!私は何がなんでもギンパッチと一緒に居たい!今から死にものぐるいでレベル上げなきゃと泡をふき白目むいて倒れている老婆を放置して駆け出す。


絶対に追いつくから!絶対に絶対に!!


sideシャム 終わり

先代聖女、愚かすぎん?先代聖女はギンパッチが神格を得たことも流星魔法が使えることもギンパッチという存在を何も知らないため、かなり侮っていました。それに周りの異界人達は先代聖女を敬っていたのでギンパッチもそうであると謎自信でアポ無し突撃かまして撃退されました。


先代聖女的にギンパッチが星ちゃんの旦那というのはどう思っているのか?正直、星ちゃんの戯れに旦那(仮)なのに調子に乗っている猫だと思ってます。


破門された元聖職者(去勢済み)達に起こったこともギンパッチによるものであるとは思ってません。星ちゃんが何かしら手を貸した結果のことだと。


確かに、普通のプレイヤーではあんなことは出来ませんよね。でも、ギンパッチは普通ではありませんから。これらの読み違いにより今回のことになりました。


とりあえず、何話か書いた後に次の章に入ります。


一旦、シャムとはお別れです。


それでは、次回*˙︶˙*)ノ"

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