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VRMMOで勝手気ままな魔猫になりました。  作者: きれいな紙片
デブ猫が始まりの街に
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Gatto Stellato

ある意味、日常回?

シャムと別れ、総合教会で星ちゃん像に「星ちゃん」と声をかけると天から煌めく星々が俺に降り注ぎ一瞬視界が真っ白に染まる。次の瞬間には星ちゃんの神界ホーム。


18畳ほどある和室に白い壁に覆われ、天井には相変わらず満天の夜空が。


「おっかえり〜なさい!」


俺の腹にダイレクトダイブをかます幼女星ちゃん。アレ?ログアウト時は大人verだからてっきり帰ってきたら大人verで出迎えてくれるのかと思っていた。


「ただいま、星ちゃん。」

「ムフー!私達、夫婦みたいだね!」

「いや?外から帰ってきた猫を出迎える飼い主の娘って感じじゃない?」

「あら、私の熱烈な出迎えがご不満?」

「急に大人verになるのやめてくれる?」

「外で若い女の子にメロメロだったギンパッチさんにはこちらの方が良いのではなくて?」

「胸を押し付けるな。」

「ふふふ、ほ〜れ、ほほ〜れ」ぽよんぽよん

「噛み付くぞ。」

「あら、私をギンパッチさんの"女"にするために印をつけるのね?ドーンと来いです!」

「もう、印ならお互いの首に着いてるじゃないか?」

「あら?あらあら!同意ですね?取り消せませんよ?」

「ふん。」

「はーい!これで私はギンパッチさんの"女"でギンパッチさんは私の"旦那様"です!パンパカパーン!」


ぽーん!称号「星を司る女神と婚姻を結びし者」を獲得確認。初めてこの称号を手に入れた者として「星を司る女神」の権能を1つ扱うことが出来ます。また婚姻を結んだことにより種族進化が行われます。現在、種族進化が出来る候補は1つだけです。


「?????」

「どうされました?"旦那様"」


どうせ、称号手に入れるだけだろうとタカをくくっていたがあまりの衝撃的な内容すぎて宇宙猫顔をしていたら星ちゃんが俺にしなだれかかってきた。


「星ちゃんの権能1つ扱うことが出来るようになったのと、種族進化出来るようになった。」

「あらあら!流石、旦那様!」

「い、いや、流石にサービス開始初日に種族進化って早過ぎないか?!確かに濃密な初日ではあったがしかし…」

「こういう時は深く考えないことが秘訣ですよ、旦那様。」

「ううむぅ。」

「それより、種族進化候補はなんです?」

「今出来る進化先は1つだけだ。今確認しよう。」















星空の魔猫(ガットステラット) UR




「おお?なぜにイタリア語?」

巨大魔猫(ガットマンモーネ)というのが正統種族進化先だからですね。」

「なるほど?星ちゃんと婚姻結んだから星空の魔猫(ガットステラット)なのか。」

「ふふふ、旦那様との愛の証ですね!」

「さて、種族進化開始っと。」

「んもう、いけず〜」


【種族進化を開始します。】

【種族進化先、星空の魔猫(ガットステラット)が選択されました。…承認。】

【種族進化に伴い、新たに種族スキルが追加されました。種族スキル「星渡り」「天歩」「空間掌握」、種族進化に伴い種族スキルが消失します。種族スキル「食いしん坊」が消失しました。】

【…特殊条件達成を確認されました。新たな種族スキル「星喰い」「星視の眼」「流星魔法」が追加されました。】

【ステータスが上昇します。】


【種族進化全行程オールクリア】


「ん?ん?なぁ?俺大きくなってるのはわかるんだけどどうなってるの?」

「…」ぷるぷる

「おーい、星ちゃんどうしたの?」


種族進化が終わってから自分の身体が明らかに大きくなったのはわかったがどういう変化が起きたかわからん。星ちゃんはぷるぷる震えてるなんでだ?


「…ブツブツ」ぷるぷる

「え?なんて?」

「〜っ高!!!最高♡最高♡最っ高♡旦那様♡♡♡」


そう言って俺のもふもふ度が増した長毛に埋もれる。


「…モフるのは構わないが出来れば姿見を用意してくれ。」

「はぁ〜い♡」


全身を埋もれさせながら星空に向かって指で何かを絡め引っ張る仕草をする星ちゃん。すると、星空から大きな姿見が降りてくる。星ちゃんにとって星空はインベントリみたいなもんだろうな。


姿見に映る進化後の俺は長毛の美しい被毛に、短足。全体的に丸み寄りであるが貧弱さを感じさせない風体。白と銀の体毛のグラデーションに9本の茶色の差し色。卵型の目はキリッとしていて、瞳に小宇宙(コスモ)を宿す様は凛々しく見える。なかなかのイケ猫だな。


「ぐへへ、私このままここに住みます。」

「構わんがリアルとの時間の差を調整しないとあっという間だぞ。」

「あ、そうですね!…これでリアルでは1時間がこちらでは5時間になりました。えへへ♡」

「ちなみに、リアルの身体の方に何かあれば一旦ログアウトしてからログインするからその時は時間戻しておきなよ?寂しすぎて禁断症状出るよ。」

「ふえ?なんの禁断症状ですか?」

「俺が長時間いないことによる、もふもふ欠乏症。」

「あー!それは確かにありそうですね!」

「それより、試したいことがあるんだが良いか?」

「なんでしょう?はっ!ま、まさか!こづk」

「違うわい。そっちも興味があるが今度な。」

「では、なにを試したいんですか?」


俺は右の前足をあげて


「肉球の感触を味わってみないか?」にやぁ

「!!!」

「猫足の狂信者がいるらしいから星ちゃんも更に深みにハマるんじゃないか?」

「あわわ」ぷるぷる

「どうする?」


そして、星ちゃんはズブズブに深みにハマった。

種族進化するにはいくつか条件があります。

規定Lvによる条件達成。これが正統種族進化の条件です。

称号による条件達成。今回のギンパッチの種族進化条件の1つですね。あとは、なんらかの上位以上のNPCと関係を深めると種族進化条件が達成されます。


まだ初日なのに種族進化なんてして大丈夫なのか?なるようにしかなりませんので。


では、次回*˙︶˙*)ノ"

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