表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/22

あつもりかつみ②

「え?」

「だって、朝からちょっと変だったから」

「そうだったかな?」

「朝の声がいつもより低くてちょっと寝不足みたいな、なんかもやもやした感じが出てて……一番はホームルーム中。転校生が入ってきてからずっとボーっとして、先生の話聞いてるようで聞いてない感じ。あんまり覚えてないでしょ先生が言ってたこと」

 かつみは淡々と話した。図星だった。気が付けばホームルームは終わっていた。

「ってのを踏まえてなんかあったの?」

 かつみはいつも細かいところに気が付く繊細さがある。私にはない素晴らしい才能だと思う。一本芯の通った。自分を見失わないような強さを感じる。

「昨日部活中にあの人に絡まれたというかいちゃもんというかなんというか……」

 なんと伝えればいいかわからず口籠っていると

「まぁ、彼が何か関係しているんだとは思ったよ。ホームルーム中やたら視線が彼の方に向いてたから」

 なんてよく見ているんだ。観察眼というものだろうか?それほどまでに露骨だっただろうか?

「詳しいことは話せるときに話してよ。いつでも聞くから」

 なんて頼もしいの。

「あ、でも今夜はレイド戦があるからちょっと勘弁ね」

 ニカっと笑うかつみにつられて私も笑顔になっていた。

「かつみ、ありがとう。その時はよろしくね」

「はいよー。じゃ、私は夜に備えて帰宅します!みなこも頑張ってね部活」

 敬礼ポーズをするかつみを真似て「ぁい!」と返事をした。

 さ、部活がんばろ!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ