一つになっていくモノ
...何も包み隠さず。ありのままを言おう。
負けました。
確かに多数VS少数なら、多数が有利。
ただ、少数が一人なら多数側がしっかり連携しなければならない。
そう、敗因は連携力不足。
負けてもみんな無事なのは
夕日「...よっわ!なに?これなら一人一人潰した方が良かった!1週間後、やる気があるならここで相手になってやる!」
要するに、出直してこいって話。
まぁ、仕方ないと言えばそれまで。
みんなの能力を知るのにグラウンドに集まったのに。あのクソ兄さんは、わかってて突っかかってきた。
ほんとよくわからない。
それにしても、CAS組は人数が多い。
それ故に連携をとること自体が大変。
とりあえず、一人一人の能力をしっかり把握することにした。
...さて、1週間だったわけだが。
夕日「あぁ、待ってたよ。メンバーが少なくなったの?それとも...あぁいいや、楽しみがなくなるからね。どうなるか!見せてよ!」
夕日は、モヤモヤ。いや、ミュウに説明されて発覚したがこれは、ガンドと呼ばれる一工程の魔術らしい。
そのガンドをマシンガンの如く、両手で乱射。
それを、もりんと僕で防ぐ。
僕はガンドを防ぐ壁を貼る。
もりんは、ガンドを斬っていく。
もりんの能力は、簡単に言えば魔術の無効化。だけど、説明するとかなり複雑。
まず魔術は、威力を増せば増すほど工程が増えるのが基本。
一工程→二工程→三工程→etc...
と増えていく。
もりんは、その一工程だけを消せる。
つまり、
二工程→三工程→etc...
となるのだ。
こうなると魔術は、目的通りには働かない。
一工程というのは、わかりやすく例えるなら「火」を「飛ばす」魔術があるとして、
一工程は「火」を指定する。
二工程は「飛ばす」。
となる。
これから、一工程を消すのだ。
二工程の「飛ばす」しか残らない。
こうして魔術は、不発となる。
ガンドなどの古くからある魔術は、ある程度簡略化されており一工程となる。
ただ、能力の発動条件が触れること。
数が多いと捌き切れない。
そのための壁。
だったら、初めから僕がやればいいと思うかもしれないが。
僕にはまだ、やることが山積み。
そう、指揮だ。
CAS組のみんなにテレパシーのように頭に直接指令を送り、言葉を使用しないためバレにくい。
夕日「そうそう、そうこなきゃ!」
夕日は不敵な笑いをこぼす。
ぱすっ!
夕日の右肩に風穴が開くと同時にガンドの嵐が止む。その隙にもりんと離脱。
夕日「へぇ?気づかなかったよ、ふへへ、これなら楽しめそうだ!」
ふと、夕日の後ろに車が現れる。
間髪入れずにフルスロットルで、一直線。
夕日は、あまりの速さに避けきれず左足が巻き込まれる。
夕日「...能力を使うまでやられるなんてね」
夕日から色が消えていく。
そして、姿が消えた。
本当に色が無くなると、モノクロではなく。透明になる。
その調節が可能なようだ。
しかし、これでは困難。
いつ奇襲されるかわからない。
どうしたものか。グラウンドにいるCAS組メンバーが動揺している。
ムゥミンは、僕の背後を任せている。
ノランは、狙撃中の渚の援護。
早く、何か案を。
見えないならどうする。
現れるまで待つなんて論外。
見えないものを見えるように...見えるように!
グラウンドからヒントを!
夕日「どうした?見えなきゃ何もできないのか?」
もりんの背中に大きな斬り傷ができた。
もりんの背中にいる。
背後めがけて、レイピアを飛ばす。
たが、その奥の二宮金次郎像に突き刺さる。
...
その結果が、更に焦せってしまう。
あまり考えられない。
非常時に本当弱い。
これが自分の弱みだってわかってる。
Kの頭が殴打される。
今度はレイピアを飛ばす余裕もない。
今度は誰だ?せめて次は止めなきゃ!
ぶはっ...
肺に穴が開いて、うまく呼吸ができない。
標的は
僕だった。
ほんと、遅れてすみません!
誤字脱字あるかと思います!
ほんとすみません!




