今年の目標
あっという間に12月も終盤を迎えている。
ここのところの時間の過ぎるスピードといったらない。
師走になった、ほら上旬、そら中旬、おら下旬、と追い立てられているかの如く。
今年と来年の境目はただ時計が0時を刻むだけなのにその為の準備をしたくなるのが人というもの。
年賀葉書、おせち料理、お年玉、など『来る年』の準備に余念がない方々が羨ましい。
私はどうしても今年中にやっておかなければ、という『行く年』に未練のある生き方をしている様だ。
そして、その心残りは本当に大したことではないのだ。
この本を読みたい、とか、自転車のサドルを取り替えたい、とか、使わない椅子の上に積み上げているガラクタを片付けたい、とか。
そんなのサッサとやってしまえばよい、と思うでしょう。
ところがすぐに脱線してしまうのが私の悪いところ。
自転車のサドルを変えに行こう。
そうだ、自転車屋さんに行く途中にポストがあるから年賀状を出してしまおう。
おっと、印刷はしてけどまだ一言コメントを書いてなかったから書いちゃおうっと。
あれれ、良いペンがないなあ。確かあそこにあったはず。
ほら、あったあった。
あれれ、一緒にこんな本が出てきたぞ。
ちょっと読んじゃおうっと。ああ、やめられない。
まあ、もうこんな時間。
今日はサドルいいか、読みかけの本は椅子の上に、と。
こうして全てが上手くいかなくなるのだ。
風が吹くと桶屋が儲かる、みたいだが『師走になると椅子の上に』となる。
原因は私のダメダメな性格のせいと分かっている。
なのに年末になるとこれでも焦るのだ。
師走という言葉が私を狂わせる。
師走で無ければもう少しマシ。
自転車を直すのに自転車屋に行く、という事を実行できるのに。
師も走るくらい忙しいのだから私もついでにできる事はしてしまおう、という安易な考えがどうも悲しい方向へと私を導くらしい。
師でもないくせに。
こうなったら決意を固める必要がある。
年内にこれらの本を読み、せめてこの椅子の上だけでも片付けよう。
年末に今年の目標を立てる私であった。