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鳴子たる森  作者: 花美輪 乃霧
第二章
19/20

19 臓色色

 一階の客室から二人の男女が洗面用具と着替えの浴衣を抱え廊下へ現れた。黒い影はそれに気づき階段横に身を潜めた。二人の男女はそれぞれ浴場の暖簾を潜り消えていった。それを慎重に観黙したあと、黒者は左足を引き擦りながら従業員用と書かれた札のある扉へと消えて行ったのである。

 沸き立つ丁温たる白湯は遊気となり浴場を満たしていた。男女共に浴場の照明は暗明であり、電球のフィラメントは薄い樺色かばいろを発光させている。その発光色は白湯から立つ遊気のコロイド粒子によって乱反射し、浴場を色気じみた雰囲気へと促している。

 垂れ目の女は暖簾を潜り、脱衣場に入った。脱衣場は西側に二十程の棚枠があり、各棚枠の中にプラスチック製の籠が設置されていた。東壁には5つの曇りがちな洗面用鏡とドライヤーが設置されていた。北側には浴場へと接続するスチール製の上部ガラスの引き戸がある。引き戸の上部壁には能面とは違う木彫の鼻と口だけの面が飾られていた。

 女が脱衣場に入ると、眼鏡を掛けた女と、金髪の女が服や館浴衣を脱いで入浴の準備をしているところであった。

 金髪の女はゆったりとした浴衣を肩から滑らせる様に脱ぐと、黒い肥女体が露わになった。肥満女は日焼けした肌で大きな胸の辺りと股間の辺りは白い。乳房は真朱まそお色で半楕円的な凸状な形をしている。股間には毛が生えているが手入れされている。腹は二重になっており臍は肉で隠れ胸よりは凹である。また右手手首に大きな梅干大ほどの黒子がある。

 眼鏡を掛けた痩せの女は服を網籠に入れていた。痩せの女は色白で肉付きが悪い性か鎖骨が浮き出ている。胸は片手に収まる程度の大きさで左右に突き出す形状で、乳房は樺茶色かばちゃいろで濁っており、鋭円凸状である。肋骨が薄く浮き出ていて、股間は肌が露出し黒澄みのある性器が地に向いている。

 目が垂れさがり上向きの鼻の女は、透き通る白明月白の肌色で、肉付きも良く、張りのある胸で乳房は躑躅色つつじいろである。股間部は丁寧に剃り上げられ、綺麗な臓色色ぞうしょくいろの性器を手で恥手で隠しながらタオルを掴んだ。

 三人の女はそれぞれの身体に気止めしないように、白湯沸く温泉浴場の扉を開くのだった。

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これは実際の呪術を使用して執筆された手記です。
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