表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

新世紀の殉教者

体なきこの世界で

作者: keisei1


 君はどこへ足を運ぶのか

 

 迷路の世界で

 

 破れた古地図だけをあてにして

 

 今日も彷徨う 体なき世界で



 一瞬にして消え去っていく


 人との温もりさえ 置き去りに


 笑顔見せたその裏側


 泣き顔はらした 赤子がいる



 君の心の少女は無事なのか


 君が捨ててきた 涙の跡からは


 痛みの香りがする



 嘲り 笑う その騒めきの最中


 君は自分を失う


 体なき この宇宙の不確かなルールのため



 今日も君は電脳世界で


 一人のヒロインを演じて


 虚しさを振り切るように


 はしゃいでみせる



 君の心の無垢さは何も言わず


 君が失った 人の影を追う


 陽が落ちるのにも気づかずに



 騒いで 微笑む その喧騒の最中


 君は立ち尽くす


 体なき この世界の悲しい掟のため



 君の心にもう一度訊く


 君の純粋さは もう 彼方へと消え去り


 すでに見えないのか



 憤り 時に沈む 宴の最中

 

 君は何かを見失う


 体なき この世界の「魂」と呼ばれるものを



 もう 君は戻るつもりさえないのか


 彷徨い 流浪しながらも


 あの血肉ある世界へ






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ