ファ×キンベイベー
この街はいつもこうだ。へんに暑くてジメジメしてる。生ゴミの匂いはそこら中からするし、どっかからか、いつも同じようなブルースが聞こえる。その上クソ田舎で、本当に嫌になる。
こんな気分の時には会いたくない奴がいる(つーか常に会いたくないが)。そんなことを考えてたら、ほら、来た。
「ヘイ!ベンジャミン!会いたかったぜ!ん?オイ、今日は一段と元気が無いな!いっつもみじめに1人でヤってるからだろ!女でも紹介してやろうか?」
やっぱり。すげぇ面倒くせぇ。なんだよ、その文末のビックリマーク率の高さ。てめぇのケツの穴にビックリマークぶち込んでやろうか。
奴は続ける。
「なぁ聞いてくれよ兄弟!さっきアレを手に入れたんだ!例のアレだよ!」
何言ってんだこいつは。僕は「アレ」なんて知らないし、そもそも兄弟などと呼ばれる筋合いも無い。
「アレって何だよ。」
僕は問いかける。
「何ってアレだよ!ジミーのレコードさ!」
...マジか。体温がぐんと上がったのを感じた。このクソ田舎でまだガキの俺らにとって、ジミーのレコードを手に入れるのがどれ程大変か。僕はとたんに目の前のバカが輝いて見えた。
「なぁ兄弟、俺にもレコード聞かせてくれよ」
「いいに決まってんだろ兄弟!一緒に聞こうぜ!」
その日僕らは耳がイカレる程ジミーのレコードを聞き、それからギターをもっていつも聞こえてくるブルースを朝まで弾き、歌った。手が痺れ、喉が枯れ、太陽が昇る頃、僕はなんだか笑ってしまった。
頑張って書きました!
アメリカの1960年代という、自分とは全く関係ない世界を想像だけて書きました!僕自身はアメリカなんて行ったことも無いです!洋画とかも全く見ないです!
なんだ!このビックリマーク率の高さは!ケツの穴にビックリマークぶち込んでやろうかー!
ここまで読んでくださった方!
ありがとうございます!