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契約の魔術師
−プロローグ−
闇の中に一筋の強烈な光が射した。
いや、光というにはおこがましい程の弱々しい明かりだったかもしれない、そもそも、光ですらなかったのかもしれない。
永遠も思える程の長い時間、待ち続けていた瞬間がやって来たのだ、'ソレ'にとっては、どんな些細な変化であっても、大河の激流に等しい、激変であった。
‘ソレ’は慎重にそして素早く光に向かって進みだした。
そして、歓喜し、焦っていた、‘ソレ’が求める条件を満たし、なおかつ必要な‘力’を持つ存在に出会えた喜び、だがそれは、この機会を逃せば、再び長く待ち続ける事となる、故の憔悴。
さまざまな思いを抱えながら、‘ソレ’は光の向こうへと消えていった。




