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第81話 叶わぬ約束


「『わぁ~! 会いたかった~!』」


 そう言って再び水の中から飛び出てくるピチ子。


「『ぐぴゃ!?』」

「おいピチ子。私の許可なくレージに触れるな」


 見えない壁に阻まれ、ピチ子がお姫様らしからぬ声を上げる。

 かわいそ……。


「ドペ子、通訳してあげて」

「はぁ~い! 『ご主人様に抱き着くのはダメ』……ノノさんのいないところでね!」


 え?


「あ」

「は?」


 わぁ……。


「レージ! ドペ子は許さないって言った! 私に隠れて何してるの!」

「おち、おちちち――」

「お乳!? やっぱりそうなんだ! あの胸がいいんだ!」


 胸はいい。が。


「こんな時にお乳の話なんかせんわ! 落ち着けって! ドペ子とは何もないし2人っきりでは会っていない!」

「……本当?」

「本当だよ! ノノが一番だ!」


 本当の本当!

 曇りなき眼でノノを見つめる!


「……」

「……」


 ……かわよ。


「ドペ子を見て」

「ん?」


 言われた通りに見る。

 やっちゃったって顔をしながらも、にこやかに微笑んでる。えっろ。


「……ピチ子を見て」

「……」


 同じように見る。

 鼻を抑えている。露出が高い。えろい。上半身だけ。


「……」

「……」


 そして再びノノと見つめ合う。

 かわよ。


「……今日のところは許してあげる」

「あ、ありがとう……?」


 許された……? 別に許されざることはしていないけども……。


「ちょっと2人に話があるから、先行ってて」

「え……」

「行ってて」

「……承知いたしました」


 ……ゆるせェ。




 その後は、控えめに握手だけしてくることになったドペ子とピチ子であった。

 悲しみ。


 ◇


 ――翌日。


「さぁ! 今日はデス・デザートですよ!」

「ほう、デザートとな!」


 で、あれば! 映えを求めるおねーさんが! どこにもいない!


 見渡す限りに広がった、荒廃した砂漠。

 この辺はまだ岩石とかサボテンも多いが、奥に進むと本当に砂だけらしい。


 今日はここにトロナ鉱石なるものを採りに来たぞ!

 再び地魔法が得意な連中を集めてきたぞ!


 それと、ここは以前行った兄弟山の割と近くに位置しているので、今日の作業後にバーニングバードをテイムする予定だ。

 そのために、今回はヤキトリも連れてきているぞ!


「わかってると思いますけど、砂漠って意味ですよ! それと、デスって方を無視しないでください!」

「し、知ってるわい!」


 そんな場所の名前なんかどうでもいいじゃん!

 デスってあれだろ! どうせ魔物が強くてやばいんだろ!


「ここは魔物もそうですが、環境も厳しいんですよ。寒暖差が激しくその対策に魔力が必要になってきて……要はノノさんが大活躍って話ですー!」


 結界ね。非常に便利よね。

 物理的な危険からだけでなく、音や熱なども危険なものは防いでくれる。


 ミライ曰く、この異世界において深く考えてはいけない事柄の1つ目らしい。

 2つ目は俺の能力だって。


 ……要は、すごいってこと!


「強力な攻撃を防ぎ、更に内側からは攻撃できる……本当に恐ろしい能力ですー……」

「……」


 この世界の光魔法使いはノノと同様の結界は使えない。

 盾のようなものを出せるが、物理的な物に限られているとか。


「……しっかり守ってあげてくださいね! できれば私もその布陣に夫人として加わりぐべっ!?」


 トーンさん……懲りないね。

 ミーティアも蹴りはやめてあげなよ……死ぬよ……。


 ◇


「あっ! あれはプディングハムハム!」

「いけスララ!」


 スララが、獲物が逃げた巣穴ごと体内に含み、器用にハムハムとそれ以外とに分けて吐き出す。


「よしっ! さっそく――」

「待ってください! その子たちは危険性が全くないので、テイムしなくても大丈夫ですよ?」


 テイムしようとしたところ、トーンさんから待ったがかかる。

 魔力量的には問題ないのだが……。


「それと、繁殖力が非常に高いので……え~っとぉ~……」

「他の魔物の餌にしやすい」

「……ですです」


 あー、確かにテイムした奴を餌にするのは、ね。

 今のところその辺はユートが頑張ってくれてるが……今後はミライの傍にいるようになるから、考えて行かなきゃな。


 ……はて、何か忘れているような……。


「強い冒険者さんが来てくれればいくらか解決すると思いますけどー……なかなかあそこは難しいですよねー……」

「……? ……!? あーっ!」


 思い出した! 確か……ペガサスに惹かれてパークで働きたいって言っていた……キタデさんだっけ?

 彼女を迎えに行くのを忘れていた……!


 あれからどのくらい経ったか……!


「ど、どうしたんですか?」

「約束を……すっぽかしていた」

「い、いつからですか……?」

「体験会の後……」

「す、数か月前じゃないですか……!」


 ……これが終わったら行こう。

読んで下さりありがとうございます(/・ω・)/


ブックマーク、誤字報告や温かい感想を頂けると跳んで喜びます!!!


また、こんな魔物が見たい! こんなアトラクションあるよ!

なんてアドバイスを頂けると非常に嬉しいです(切実)


よろしくお願いします(/・ω・)/

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