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第66話 日光による温室効果など、生活環境を整える目的があるようです


「一応確認だけど、どんな魔物でもわかるわけ……?」


 ミライさんが顔を引くつかせながら聞いてくる。


「う、うん。今テイムしている奴だけだけど……」

「……それでも……はぁ、もういいわ。これからは今まで以上にできるだけ魔物を捕まえて、それを共有して頂戴! 拒否権は……わかってるわね?」

「……もちろんでございます!」


 有無を言わさぬ迫力で詰め寄られる。


「レイジ様、お優しい仲間の代わりに言わせてもらいますね」


 クラリス姫が笑顔で……高貴なこめかみがぴくぴくしていらっしゃる……。


「情報は何よりも重要な……物事の成功どころか、時に生死を分けるほど重要なものです。ほとんど何も知らない魔物と、既に情報を得ている魔物、どちらが楽に倒せるかわかりますよね?」

「……はい」

「あなたが今まで怠ってきたことは、それほど重いことなのですよ! もちろん、パーク的にも!」


 ……おっしゃる通りでございますぅ……。


「我が君よ。『ちょっとした』と言われた種族説明も、今のだけでも『可食、虫を誘うことで何かしらの益を得ている、一部は毒になる』ことがわかり、更に……いえ、もうやめておきますか」


 ……もう私のライフはゼロよ……。


「あははっ! やっぱりレイジはすごい能力を持ってるね! さすがだよ! これからの活躍がもっと期待できるね!」


 ユートきゅん……ちゅきっ!




「あっはっは! ま、過ぎたことはしょうがないさねぇっ! んで、あたしはどうすりゃいいかね?」


 ハーリッツの姉御……気を使ってくれてるのかい?

 ありがとう! 抱いて!


「ハーリッツさん……そうですねぇ……」

「ご主人様ぁ~!」


 クラリスが考えているところ、どこか気の抜けた声が。

 見ると、豊かなボインがボインボインとこちらに近づいてくるではないか。


「はぅぁっ!?」

「……? ご主人様、どうしてこっちに来てくれないんですか~? 待ってたのにぃ!」


 ぷんぷんと頬を膨らませるドペ子。

 ガーデンの入口のところで話し込んでたからなぁ。


「わ、我が君よ! この……人の姿でありながら人ならざる美しさを振りまくお方は!? 彼女ももしや例の――ッ!?」

「ダンブルダルフよ。聞け、ダンブルダルフよ……彼女は、許されない。例の場所にもいない」

「そ……そんなぁっ!?」


 許さないったら許さない!


「レージよ。ドペ子は、許されない」


 そ……そんなぁっ!?


「……レイジたちもノノも……何を言ってるのかしら……?」

「さ、さぁ……? 何のことですかねぇ~?」


 みんなには……内緒だよ!


「……? ところで少しお話を聞いていましたが、遂にこの子たちのお家ができるのですか?」


 ドペ子の差し出した手には、パリラジパピヨンのパラパピが乗っていた。


 そうだ、当初はこの辺に放つ予定だった昆虫たちがあまりにも不評で……。

 彼らをどうするか決めなきゃだったんだ!


「ドペ子さん、申し訳ないのですが……そういう訳では……」

「昆虫ねぇ~……そういえば子どもの頃、動物園の昆虫館に行って大変な思いをしたなぁ~! 本当に気持ち悪くって! あっはっは!」


 ミライの心無い言葉に、パラパピが悲しそうにふよふよしてる。

 可哀そうに、ほらおいで……どうして顔面にとまるんだい?


 ……ん? 昆虫館?


「昆虫館かい? いいじゃないか! 僕も遠足の時に行ったけど、なぜかワクワクが止まらなかったよ!」

「……へ?」


 想い人が思いもよらぬ反応をしたことに戸惑いを隠せない様子のミライ。

 残念だったね……。


「あ、あはは! 昆虫館、やっぱりいいわよね! ガラス張りで開放的で! 蒸し蒸ししてて……それがまた嫌で……」


 虫だけにな。


「確かに全面ガラス張りだったね! そうだ、ガラスはこの世界でも珍しいみたいだし……もし全面ガラス張りの昆虫館があれば人気になるんじゃない!?」

「あ、あははは……さすがユートね! わ、私もそう思ってたとこ!」


 ミライ……無理すんなよ……。


「全面ガラス張りだって……? ガラスは確かに透明で美しいが、作るのがとても難しく貴重な代物で……王様の城にも小さな窓がある程度だぞ……?」


 難しい顔をするハーリッツさんだが……。


「……だからこそ挑戦し甲斐のあるってもんだねっ! やってやろうじゃないかっ!」

「さすが姉御ぉっ! 頼りになるぅっ!」


 しもた、心の声が。


「はっはっは! 何だいレイ坊、可愛いやつめっ!」

「わっぷ!」


 筋肉質だけど、女性特有の柔らかさもある腕で脇に抱えられる。

 はわわわ……新感覚ぅ……!

読んで下さりありがとうございます(/・ω・)/


ブックマーク、誤字報告や温かい感想を頂けると跳んで喜びます!!!


また、こんな魔物が見たい! こんなアトラクションあるよ!

なんてアドバイスを頂けると非常に嬉しいです(切実)


よろしくお願いします(/・ω・)/

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