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第35話 グリフォンさんに3000点


「『ペガサスっすか? あのすかした野郎なんて捕まえるんすか?』」


 おとなしくなった牧馬王。どうやらペガサスとの仲は良くなさそうである。

 実にどうでもよい。


「『まぁ、近づきたくないので縄張りとかはよくわかりますが……結構奥の方っすよ?』」

「構わない。必要だから行くだけだ」


 いかにかっこいい魔物を集めても、お客さんが来れなきゃ意味ないからね!


「『……わかりました。では早速……どうぞ』」

「ん?」


 牧馬王が屈む。心なしか尻を上げている。


「『主よ! 我が背にどうぞ! ついでに……先ほどのような迸る熱き情熱をお恵みください!』」

「……」


 目覚めてしまっとる……。

 どうやら、予想以上にやばいやつらをテイムしてしまったようだ……。


 ◇


「おっ! 何だか珍しそうな昆虫だぞ! スララよ、頼む!」

「ぴぃぃっ! ぴっ!」


 スララを使って昆虫を弱らせ、テイムをする。

 タマムシみたいにキラキラ輝いている昆虫だ!




「レージ、見て」


 ノノの指す先には、額に宝石のような物が付いた小動物。

 確か、カーバンクルとか言ったっけ。


「ナイスだノノ! さぁスララよ……ってもういない!? 逃げ足の速いやつっ!」


 仕方がない、あれをやるか!


「人魔一身! コン! 行くぞっ!」

「『コーン! こんこんこんっ! きゅ~ん! こんこ~ん!』」


 久しぶりの指名だからか、めちゃくちゃテンションが高い。


 強化された嗅覚を頼りにカーバンクルを追い、素早い身のこなしで瞬く間に捕まえる。


「フーッ! フーッ!」

「怖くない。怖くない。おびえていただけなんだよね……」


 カーバンクル、ゲットだぜーっ!




「『主よ、珍しい動植物をお探しでしたら、こちらのルナムーン草がおすすめっす! 満月の夜だけに淡く光りながら花開く珍しい植物っすよ!』」


 ユニコーンからの情報をドペ子が通訳してくれる。

 何も言わずともこちらの意を汲んで提案してくるとは……この変態は有能な変態だったようだ。




 こんな感じでペガサスを探す道中でもいおいろテイム出来たぞ!

 魔力に余裕があるって素晴らしい!


 ◇


「『そろそろ奴の縄張りっす! 我は会いたくなので戻して欲しいっす!』」

「おう、まぁ……お疲れさん」


 なんだかんだ役に立ってくれたな。

 今度ケツに褒美をくれてやろう。ピピンが。




「あ、あれ」


 牧馬王を『封魔石』に戻し、しばらく歩いていると何かが猛スピードで空中を駆けて行くのが見えた。


「おっ! 早速……ん?」


 その後ろを同じく猛スピードで駆ける……ペガサスだ! 見つけたぞ!


「行こう!」

「うん」


 ノノと一緒に、ペガサスたちが向かった先へ急ぐ。

 幸いにもそこまで遠いところではなく、すぐに見つかった。


「『ふはははっ! 我の勝ちだ! 大人しく妹を差し出すがよい!』」

「『くっ……この私がスピード勝負に負けてしまうとは……! し、しかし妹だけは見逃して欲しいっ!』」


 先行していた謎の影は……グリフォン!

 鷲の頭とライオンの体! そして大きな翼と鋭い爪を生やしている!


 その目の前に、項垂れた大きなペガサスと小さな2匹のペガサスがいた。


「『ふむ、では弟の方でも構わないが?』」

「『そ、そんな……っ!』」

「『姉様……こわいよぉっ……』」


 どうやらスピードを競う勝負をし、負けたペガサスが代償として妹弟を差し出すよう迫られているらしい。


「『……ところで、だ。そこの人間よ、何をしているっ!』」

「『に、人間!?』」


 突然こちらを振り向いたグリフォンがこちらを威嚇する。

 しまった、近づきすぎてしまった。


 かくなる上は――!


「ペガサスのお姉さん! グリフォンを倒したら俺の仲間になってくれよ!」

「『え? は? な、何を言って……人間の仲間なんて嫌よ!』」

「『貴様のような下等な生物が我に敵うとでも? 舐めるなよっ!』」


 そう言って飛びついてくるグリフォン!

 ドラゴン種と同等のランクAに分類される空の覇者がその鋭い爪を振り下ろす!


 ノノが咄嗟に結界を張ってくれるが、ミシミシと音を立ててひびが入る!


「くっ……さすがに強い! このままじゃ俺たちだけでなく幼く可愛い素敵なペガサスたちも殺されてしまう!」

「『そんなっ! ど、どうしたらいいの……?』」

「俺の仲間になると言ってくれ! そうしたら……俺の力が湧いてくる気がするんだ!」


 あながち嘘も言っていない、気がする。


「『くっ……!』」

「早くっ! もう結界が持たない! 俺は君たちを救いたいんだ!」


 幼い2体が心配そうに姉を見つめる。

 姉はそれでも悩んでいたが――。


「『わかり、ました。あなたの仲間に――』」」

「『封魔石』!」


 返事が終わるのを待たず、間髪入れずにテイムする。

 やったぜ! 苦も無くペガサスを手に入れたぞ!


「『消えただと……? 奇妙な真似をっ!』」


 さて、後はこいつをどうするかだが……。

読んで下さりありがとうございます(/・ω・)/


ブックマーク、誤字報告や温かい感想を頂けると跳んで喜びます!!!


また、こんな魔物が見たい! こんなアトラクションあるよ!

なんてアドバイスを頂けると非常に嬉しいです(切実)


よろしくお願いします(/・ω・)/

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