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前提(後)

ボクはきっと寂しかったんだ、、、

ボクの存在意義を認めてくれる人が欲しかった、、、



ボクは受験に失敗した。

家族からの風当たりも強くなり、居場所は完全に無くなった。

そんな中でも、アルバイトをして1人暮らしを始める資金を蓄えていた。

アルバイト先でも無能なボクは昇給なんて無く、いつも残業をしたり、ソレ等の当日欠勤の代わりにサービス残業をしていた。

きっとボクの夢は叶うと信じて、生きる為に給料の大半を家に入れ、祖母の介護を受け入れる代わりに通路で寝る事と夕飯を食べることを許されていた。

ボクは不幸だなんて思わなかった。

それがボクに取って普通であり、家族に頼られてると思ってるから、、、

祖母はボクにお願いをしては文句を言ってくる。

きっとボクが無能で落ちこぼれで出来損ないだからだろうと思う。

それでも頑張って、丁寧に頼まれ事をしても祖母はボクを信用してくれなかった。

そして、それに類似する事は頼まれなかった。

きっと祖母なりの考えがあっての事なのだと思った。

ボクは無能で落ちこぼれを自覚しているから、祖母はボクを教育するために様々な事をさせようとしてるんだと、、、

そう思えば、そこに愛情をなんとなく感じることが出来たから。



何年か過ぎてボクの貯蓄はやっと1人暮らしをするために最低限の金額が貯めることが出来た。

ボクは地元から逃げるように遠くの場所で暮らそうと思ったが家族が許さなかった。

結局、貯めた貯金の半分と隣の県に住むそれで1人暮らしを認めて貰えた。

保証人になってくれるはずも無く、保証会社を使っての1人暮らしを始めた為、家具も購入する事も出来ずに布団とダンボールだけでの生活が始まった。

生きる為にアルバイトの応募をするも中々雇ってくれる所も見つからず、食事は1日1回から2日に、3日に、と減っていった。

そんな中やっとの思いで受かったアルバイトでボクは友達を作りたくて、笑顔を作ってアルバイトをしていた。

だが、そんなに長くは新しい生活は続かなかった。

隣の県なんだから、当たり前だと言えば当たり前だし当然と言えば当然の結果だったのかも知れない。

コレ等が来た。

ボクの身体は小刻みに震え、気付かないで欲しいと思っていた。

でもコレ等はボクに気付き、前からの友達だったかのように話しかけてきた。

ボクの意識はそこで失ってしまった。



ボクの失神は極度のストレスによるものだと言われた。

アルバイト先も心配をしてくれたが、ボクはボクの理想とする過去を作って話していた。

だから、真実を話せずアルバイト先に行くことが出来ずにそのまま辞めてしまった。

その後もアルバイトをするもコレ等の影に怯えてしまい、長く続けることが出来ず自然とボクは単発のアルバイトをするようになってしまった。

その時からだと思う。

ボクの旅が始まったのは、、、

スナック感覚

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