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異世界獣人記 〜亜人の栄光を取り戻せ!〜  作者: ロール
第4章 敵か、味方か、それ以外か
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第76頁 ぶつかり合う剣

ふっつーに投稿忘れてましたごめんなさい。

自然の音が流れる森の中で、メロディーを刻むように無数の金属音が鳴り響く。メリシアの剣となずなの剣がかち合う音だ。


最初は互いに様子見といわんばかりに、片方が剣を振るえばもう片方はそれに剣を合わせる、もしくはいなす、避けるなどして有効打にさせない。剣を振るう側も、振るタイミングを遅らせたり、剣以外にも足などを使ってフェイントや牽制を入れるが、守りに入った側はしっかり攻撃を捌き切る。


「ほおん…大口を叩くだけのことはあるやないか。」


「そう?褒めてくれてありがとー。」


「なんか、調子狂うわ…。」


メリシアは以前として余裕そうな顔をしている。が、


(うーん…この子、強いなあ。それに、なんでかわかんないけど戦いにくい…相性悪いのかなあ。)


内心では少し苦戦しているようだった。


(…どうせすぐにバレるし、あれは使っちゃってもいいかな?)


メリシアは剣の間合いから少し離れ、ノータイムで飛閃を放つ。


「あっ…ぶなっ!」


中距離からの突然の奇襲技を、なずなは反応して避ける。避けた飛閃は無造作に生えている木に当たり、通過した木が倒れていく。


「おおぅ…直撃したら、痛いじゃ済まへんな。」


後ろを見てリアクションするなずなに、メリシアが急接近して攻撃する。なずなも直ぐに反応して剣を合わせる。


「余所見厳禁、だよー。」


「不意打ちとかせえへんかと思ったら…意外と容赦ないやないか。」


メリシアは更に近づいて剣を振るうかと思えば、突然バク宙してその体制で剣を2回振るう。


なずなは飛閃の1つを剣で防ぎ、もう1つを避ける…が、避けた方の飛閃の軌道が突然反転して、なずなの背中に直進する。


(飛閃三式、『曲飛閃(きょくびせん)』…ちょっと大人気なかったかも。)


「…そんな気してたわ。」


そう呟いて、なずなは後ろも見ずに剣を合わせ、曲飛閃を防いだ。


「おー…よくわかったねえ。」


「剣を振る2回目、わざわざ逆手に持ち方変えたやろ。…なんか仕掛けてくるとは思ったんや。」


「なるほど…よく見てるなあ。」


メリシアは感心したように頷くと、また飛閃を放ちながら今度は接近する。


「もうちょい余韻に浸らせてくれても…え、ちょっ!?」


なずなに向かってまっすぐ飛んできた飛閃が、生きてるかのように2回曲がりなずなの横腹を狙う。想定外の挙動に動揺して反応が遅れたが、なんとか防ぎメリシアの攻撃に対応する。


「持ち替える必要ないんかい!!」


「ん?そんなこと一言もいってないよー。」


「じゃあさっき持ち替えたんは…。」


「ちょっと試してみただけで、特に理由はないね。」


「勝手に騙されたみたいで恥ずかしいわ…。」


(2個の技でこんな翻弄されるなんてな…このままだと防戦一方やな。)


辛そうな顔をしたなずなが、離れているアイリスの方に少しの間視線を向ける。それに気づいたアイリスが何度か首を縦に振る。


「…こんな所で使うつもりはなかったんやけど、しゃあないな。」


メリシアとの距離を強引に離し、なずなは剣を左手に持ち替える。


「許可も降りたし、負けたくあらへんからな…うちも技、使わせて貰うわ。」









剣士同士の戦い…こんな感じでいいのかな?持ち方とかにも注目してみたけど。

さて、なずなの技名どうしよっかなあ(まだ考えてない。)

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