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異世界獣人記 〜亜人の栄光を取り戻せ!〜  作者: ロール
第3章 森林の国と魔眼の姫
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第71頁 解除前準備②

前回は短かったので今回は長めです。後、中途半端な所で終わってると思うかも知れませんが仕様です。

王国騎士団の訓練所にて。


「ふわぁ…眠いー。」


そう欠伸をしたのは勿論、団長のメリシアだ。隣ではいつものようにブレッドが書類仕事をしている。メリシアも度々だらけながらも一応仕事はしている。


「今日は、『寝ていい?』とか聞かないんですね。」


ブレッドが少し不思議そうに話しかける。


「え、いいのー?」


「駄目ですよ?」


「ケチー。…でも、今はあんまり寝る気分じゃないかなー。」


「…そうですか。なら、もう少し速く筆を動かしてください。5分書いて10分だらけるの見てるとこっちもやる気下がるんですよ。」


「だってえ…ん?」


メリシアはこっちに近づいてくる気配を感じ取る。気配の主はそのまま部屋の前まで来て、そのままドアを開けた。


「あ、おかえりー陛下。こっちまで帰ってきてたんだねー。」


「ああ。また直ぐにあっちに戻るけどな。」


気配の正体はレオ達だった。ただし、同行しているのはミアのみであるが。


「ミア殿下もおかえりー。」


メリシアに対してミアはプイッと他所を向く。その様子に相変わらずだなあとメリシアは苦笑いをする。


「陛下がこちらに戻りなさったと言うことは、新しい町の準備がある程度できたということですか?」


ブレッドがレオに質問をした。


「ああ。だから結界が解ける前に、こっちでやるべき準備をしに来たんだ。で、その1つを確認しに来たわけだが…もう準備はできたのか?」


「えーっとねえ…。もう決まってはいるんだけどー、発表するのは今日この後なんだー。」


「今日…?随分と遅えな。」


「うーん…中々手こずっちゃってねー。」


「普段真面目に仕事しないのが悪いんですよ…それに、そんな気軽に決めれるものでもありませんでしたし。」


「…そうだねー。」


「まあ、決まってるならいい。…確認は終わったから、俺はもう行くわ。」


「うん、ばいばーい。」


レオ達は早々にその場を去っていった。


「それじゃあ、そろそろ行きましょうか。」


「…うん。」


この時のメリシアは、とても真剣な表情をしていた。


______________________________


訓練所の中央に、騎士達は訓練をせずに集まっていた。そこにはワンダの姿もあった。


「ううっ…自分が何かするわけじゃないけど緊張するなあ…。」


「…おっ!!おはよう、ワンダ!!」


「ダクト先輩、おはようございます!!…もうすぐですね、部隊分け。」


「ああ、そうだな。これで、俺達の今後が決まる。緊張してるか?」


「はい…ダクト先輩は緊張とかなさそうですよね。」


「そんなことないぞ…?俺も緊張してる。お前も1番隊希望か?」


「はい。というかほとんどの人が1番隊希望ですよね。」


「危険は大きいが、1番華があるし、貢献もできる。騎士団に入るような奴は命知らずも多いしな。」


「そうですね、僕らも人のこと言えませんけどね。」


そう話している間に、メリシアとブレッドが朝礼台のような場所に登る。


「はーい、皆注目ー。」


メリシアらしい緩い言い方だが、全員が話を止めて注目する。


「それじゃあ副団長。お願いねー。」


「全部丸投げですか、全く…。知っているだろうが、これまでスドラビアは平和だったから、騎士団も仕事らしい仕事はそこまでなかった。その為部隊分けなどはする必要がなかった…が、今後はそうも言ってられなくなる。その為、今後騎士団を5つの部隊に分ける。希望はとったが、それ通りじゃなかったとしてもそれぞれの仕事に励んで欲しい。」


5つの部隊の主な任務は以下の通りになる。


1番隊…主戦力。普段は新しい拠点であるミセルニアスで訓練を重ね、戦いの時は最前線で戦う。

2番隊…調査役。結界解除後の付近の調査や警備を行う。実は1番隊よりも危険かも知れない。

3番隊…ストラビアの警備をする。兵士団と若干仕事が被るが、少し守る場所が違う。

4番隊…レフィーエの警備をする。エルフの人との出会いがあるかもしれない。

5番隊…他の隊の仕事の補助をしたり、隊同士の連絡を取り持つ。地味な役割だが大切である。


「全員分言うのは時間かかっちゃうからー、とりあえずそれぞれの隊長と副隊長だけ発表するねー…ブレッドが。」


「…振られなくても、これは俺が言ったほうがいいと思った。じゃあまず1番隊から言っていくぞ。」


「呼ばれたらこっちまで来てねー。」


「1番隊隊長、ダクト・ボアウィルド。」


「はい!!」


ダクトは大声で返事をし、壇上に向かった。


「だっくんは普段から、1番トレーニングしてたからねー。はい、これ。」 


壇上で、ダクトはメリシアから隊長の証となる物を貰う。


「お前の努力を知らない奴はいない。その努力を、これから沢山生かして欲しい。」


「はい!!任せてください!!」


(やっぱり凄いな…ダクト先輩は。)


「続いて、1番隊副隊長、ワンダ・コール。」


「え…はい!!」


(俺が…副隊長!?)


「はは、意外そーな顔をしてるねー。」


「だって、俺まだ騎士団に入って半年くらいですし…。」


騎士団は若者の精鋭の集団といえど、15歳くらいのワンダは特に若い。そんな彼に副隊長の座は荷が重いのではという懸念が本人にもある。


「そうだねー。確かにわんちゃんは若いし、経験も浅い。けど…この半年で1番伸びたのはわんちゃんだよー。」


「お前の成長を見て、お前を目標とする者も多い。それに、お前はダクトとも仲がいいしな。あいつが良くない無茶するようなら止めて欲しい。」


「わかりました。ダクト先輩のケツ拭きは任せてください。」


「それじゃあ、次は2番隊だ。2番隊隊長………。」













予定より1話伸ばしてこの話の続きを書きたいと思います。その後用語説明会とかキャラ紹介とかも書きたいので新しい章に行くのはもう少し先ですね。テンポ悪くなって申し訳ない。

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