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異世界獣人記 〜亜人の栄光を取り戻せ!〜  作者: ロール
第3章 森林の国と魔眼の姫
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第70頁 解除前準備①

今回は真面目回です。暫く登場してなかったキャラがメインです。

「ふーっ…これで今日分の書類は全部だな。」


そう呟いたのは、王戦の時のレオの協力者だった元下級貴族、マクウェル・ウルスだ。彼は王戦の後、レオの命令でリオンの内政の補佐をしており、やがて大臣にまで上り詰めるという前代未聞の大出世をしていた。


(まさか、自分がこの席に座っているなんて、1年前は考えもしなかったがな…。)


王宮内にある大臣用の仕事部屋にある椅子に座りながら、ほっと一息をつく。漸くこの仕事にも慣れてきた所だ。


(…よし、行こう。)


まとめた書類をリオンに届けに行こうと立ち上がったところで、外側からドアをノックする音が聞こえる。


「僕だ、リオンだ。開けてもいいかい?」


「リオン様?どうぞお入りください。」


「ありがとう…悪いね、突然押しかけちゃって。」


「いえ、丁度今書類を届けにお伺いしようとしていた所だったので。…リオン様かこちらち来てくださるのは想定外でしたが。」


「あ、そうなの…?じゃあとりあえずそれ貰っとくよ。」


マクウェルはリオンに書類を渡した。


「それで、何かあったんですか?」


「…その、仕事の関係で行って欲しい所があるんだけど…。」


「構いませんけど…どこですか?」


「うーんと…国外?」


「…はい?」


マクウェルは思わず聞き返してしまった。


「ちょっと前に、ストラビアとレフィーエの間に新しい都市を作る計画が公表されてたでしょ?」


「そういえば、ライネル様が公表されてましたね。」


「それで、今絶賛都市作り中らしいんだけど、その都市の内政を代表する人が決まってないんだって。ストラビアよりも大きい都市にするつもりらしいから、できるだけ信用できる人に任せたいって言ってたから君をおしたいんだけど…どうかな?」


この数ヶ月の間に、リオンはマクウェルのことを大分信用するようになったらしい。それにマクウェルのことはレオもかなり買っている。マクウェルは十分適任であると言える。しかし、


「それなら、私はリオン様の方が相応しいと思うのですが…。」


「…ううん。流石に、そんなに沢山王族が王都にいないのも問題だろうし、それに、僕はこの街が好きだから。レオ達とも約束したしね。」


「そうですか…話はわかりましたが、大丈夫ですか?」


当然、マクウェル1人で内政を行うのは不可能なため、他にも何人かミセルニアスに移動する必要がある。それで政治を維持できるのかをマクウェルは心配しているのだ。


「うん、大丈夫だよ。僕も大分内政に慣れてきたし。それに、バラバラだった貴族達も少しずつまとまってきてる。だから、心配しなくていいよ。」


「わかりました。あちらのことは、私にお任せ下さい。」


「ありがとう、助かるよ。あっちいってからも大変だと思うけど、頑張ってね。」


「はい。短い間でしたが、ありがとうございました。」


「うん、それじゃあ僕は失礼するよ。」


リオンをドアの前で見送った後、マクウェルは1度席に腰を落ち着ける。


(…全く、レオンハルト陛下に会ってから、忙しくて叶わないな。)


「さて、行くなら荷造りとかも始めないといけないな…。」






こういった回を面白く書ける人って凄いなって思ったわ…私が書いても全然面白くないもん。


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