第65頁 続き②
大変お待たせしました…全然いい感じのが思いつかなかったんです
来週…もとい今週はなるべく日曜の0時に投稿できるように善処しますが、割と予定が多いのでまた遅れるかも知れません、ご了承を。
(…凄い…闘気の強さも、攻撃のレベルも…。それに何より…お二人の読み合いは、お互いの事を本当に良く知った上での読み合い…。)
レオと吾郎の戦いを結界の外から見ているルミナは、2人の強さに感心していた。が、
「やはり、私では…力不足なのでしょうか…。」
2人と自分との差を比べてしまい、少し悲しい気持ちになった。
「…隙あり!!」
「!?」
突然後ろから、何者かに抱きつかれる。かなり油断していたとはいえ、ルミナに気づかれず背後を取れるのは相当な手練れだ。
「…ヴィーラ様でしたか…。」
「やほ、ルミちゃん。」
その正体はヴィーラ…すなわち、美月だった。美月とルミナは、それなりに話す機会があり、種族が同じ兎人族ということもあって、こういったスキンシップができるくらいには仲良くなっていた。…最も、ルミナからは一切こう言ったことはしないが。
「ヴィーラ様も起きていらしたのですね。」
「まあね…寝れなくてちょっと散歩してたの。」
美月はルミナから手を離し、戦っている2人の方を見る。
「…あの2人がやり合ってる所を見るのも久々だなあ。昔は週3ペースでやってる時もあったけど。」
「…そうなんですか?」
「うん、2人とも武道に精通…片方は怪しかったけどそれは置いといて…レオのお爺さんの家に道場があったから、そこで自分達でルール作ってこんな感じで戦ってたの。」
「なるほど、通りで…。」
「…一応いっとくけど、前世でそんな事してたの多分あいつらぐらいしかいないからね?あれが普通だと思っちゃ駄目だよ?」
「はい、心得ておきます。」
そこで少し、美月が遠い目をする。
「…2人のことは、前世からの幼馴染で、親友だと思ってる。3人でよくゲームやって遊んだりしてたし、でも…。時々、あの2人についていけなくて、羨ましいなあって思う時があるんだよね…。」
「…そうですね。なんだか、妬けてしまいますね…。」
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(…さっきのは風…じゃあねえよな。明らかに何かに押し出される感覚があった。…恐らく、闘気で壁のようなものも作ったって考えるのが無難だな。)
距離が離れている間に、レオはさっきの攻撃について考察する。
「…まあいい。今度はこっちがやらせて貰うぜっ!」
構えている吾郎に向かって、レオが超速で走ってくる。そして、
(…掴み!?)
レオの方が、吾郎の腕を掴んだ。
「おらあっ!」
レオは吾郎に渾身の頭突きを喰らわせる。レオの方は直前に頭に闘気を集中させたため、吾郎にのみ一方的にダメージが入る。
「ぐっ…。」
この戦いで初めて吾郎が怯む。怯んだところに、レオは回し蹴りを入れて横に吹っ飛ばす。
「…さっきのお返しだ!」
吾郎のやった闘気の壁を飛ばす技を、今度はレオが吹っ飛ぶ吾郎に向かって使う。見えない壁が、徐々に吾郎との距離を詰める。しかし、
「…ここだ!!」
吾郎は直前で姿勢を立て直し、来るタイミングを捉えて、闘気の壁を打ち破る。が、
「…それも予想通りだ。」
レオはそれも見越して、吾郎に向かって接近していた。壁を破った攻撃の隙を、レオは完全に捉える。
「おらあっ!喰らえぇぇっ!」
防御の間に合わない吾郎の腹に、レオの本気の右脚がヒットする。
…しかし、吹っ飛ばされたのはレオの方だった。
前世の設定ごく普通の一般人とかも考えたのですが
…こっちの方が色々書けそうなので大分設定つけます。