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異世界獣人記 〜亜人の栄光を取り戻せ!〜  作者: ロール
第3章 森林の国と魔眼の姫
75/93

第64頁 続き①

お待たせしました、やっと投稿再開します。

1ヶ月書かなかったのに再開していきなりバトルシーンを書くのはめっちゃハードでした…所々浅さが目立つ。

「じゃあ、やるか。ルールはちょっと変えるが良いよな?」


「どう変えるんだ?」


「遮音結界の外に相手を出した方の勝ち。髪の毛一本出た時点でそいつの負けだ。当たり前だが、殺傷禁止…後は魔法も禁止にするか。」


「…いいのか?魔法禁止は俺の方にデメリットないが…。」


吾郎はあっさり自分が魔法を使えないことを申告する。


「遠距離の攻撃魔法なんてダセェ真似しても面白くねえだろ?まあ丁度いいハンデだろ。」


「…確かに、前世じゃお前に一回しか勝てなかったからな…。」


どうやら、2人は前世にも似たようなことを何度かしていたらしい。


少し距離を取って、お互いに構える。戦闘の合図とかは特になく、大体どっちがが攻撃しに行くことでそのまま戦いが始まる。


しかし、2人とも自分から攻めようとしないまま少しの時間が過ぎる。


「…来ないのか?」


「いや、あの時は俺が先に攻めたから、お前から来いよ。」


「…そういう風に言われると、素直に従うのなんか嫌なんだが。」


「じゃあ、じゃんけんで決めようぜ。負けた方が先攻な。」


じゃんけんの結果、吾郎が負けた。


「はあ…まあ別にいいか。んじゃ…。」


10メートル程の距離を、吾郎は一瞬で詰める。


「戦闘開始と行きますか。」


吾郎はとりあえずといった感じで、レオを掴もうとする。単純な行動ではあるが、隙も少なく、防御することもできない上、掴めれば相手によっては即勝てる投げに持っていくことができる。前世から吾郎の立ち回りの軸は間違いなく掴みである。だが、


「…まあ、そう簡単に掴ませてはくれないよな。」


そんなことはレオもわかっているため、吾郎の掴みを徹底的に拒否する。間に挟んでくる打撃は受けたりするが、掴もうとする手だけはしっかり避ける。完全に吾郎の攻撃を理解した行動である。

しかし、


(やべえ…打撃が普通に重え…。)


ちゃんと受けてるはずの打撃だけでも、少しずつダメージが蓄積していく。レオも反撃はしているが、吾郎にダメージが通っているようには見えない。


「…それ、『纏闘術』か?」


攻撃を受けながら、レオは吾郎に喋りかける。『纏闘術』とは、闘気を自身に纏わせ、攻撃力と防御力を大幅に上昇させる技だ。レオも闘気を纏っているが、吾郎の方が明らかに強力だ。


「ああ。でもそんなに纏ってるつもりはないぞ?」


「量だけの問題じゃねえんだよ…。」


闘気を使う技の威力は、闘気の質にも影響する。人によって闘気の質は違うが、吾郎の闘気の質は、レオが今まで見てきた誰よりもいいものである。


「このまま押されっぱなしじゃきちいから…な!」


そういって、今度はレオが攻勢に出る。闘気の出力を上げ、吾郎に攻撃が通るようにしてから、スピード重視で吾郎に打撃を加える。


さっきまでノーガードだった吾郎が、防御の構えをし始める。


(手応えはあんまりねえが…通ってると信じてえな。)


そうやって、一進一退の攻防が続いた。ここまではお互いに闘気を纏っているが、動きとしては前世とそんなに変わらない。


(ウォーミングアップは出来たし、そろそろ試してみるか…。)


その均衡を先に破ろうとしたのは吾郎だ。打撃用に握りしめた拳を、レオに触れる直前に開いた。


「んな見え見えのフェイント…は?」


掴みを避けようとしたレオは、見えない何かに押し出される。


(何だ…?いや、考えてる場合じゃねえ。このまま場外なんてさせるか!!)


咄嗟に『天場』を作り蹴ることで、押し出しから逃れる。


「危ねえ…初見殺しなんてやってくれるじゃねえか…。」







凄く中途半端な所ではありますが、色々な都合上今回はここまでです。

…やっぱり久々に書くと楽しいなあ。

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